●熱中注意
梅雨入りをして、一週間が経過しようとしていますが、
これから夏に向けて心配されるのが熱中症です。
熱中症は真夏の暑い屋外で起こるイメージがありますが、
実は屋内でも普通に起こります。
実際、高温・多湿な環境に長時間滞在することで
よく発生していることから、梅雨明け前後の方が多い
とも言われているのです。
熱中症は脱水症状が進むことや
体温調節中枢が狂うことが原因で起こります。
人は汗をかいてその汗が蒸発(蒸散)し、
体温を一定に保っています。
しかし、湿度が高いと蒸散が間に合わなくなり、
体温が上がり、体温調節中枢が狂ってしまうのです。
ジメジメした梅雨の時期は、気温や湿度も高く、
ジメジメした梅雨の時期は、気温や湿度も高く、
肌のべたつきを気にされる方も多いと思います。
そもそも、湿度が高いと汗が乾き難く、
皮膚に残ってしまうことから、
皮膚がふやけて汗腺が閉じてしまうのです。
梅雨の時期に熱中症の事故が多いのは
高温・多湿が原因と言えます。
更に、春から夏にかけての気温の変化に
体が慣れていないことも原因の一つと考えられています。
対策には吸湿性や通気性に優れた素材で、
汗を乾かしやすいウェアを着ることですが、
睡眠不足や発熱、疲労、二日酔い、
貧血、循環器疾患などの
体力低下は熱中症を引き起こしやすい
と言われていますので、注意が必要です。
また、スポーツによる熱中症の予防についても
また、スポーツによる熱中症の予防についても
触れておきたいと思います。
当然ですが、夏場の運動は必要以上に汗をかくため、
水分補給をしないと脱水から
熱中症を引き起こすことがあります。
そこで理想的な補給方法ですが、
まず、運動を始める30分前に
250~500mlを数回に分けて飲み、
運動中は20~30分ごとに
一口~250ml程度飲みます。
さらに、運動後は体重が減った分だけ
何回かに分けて飲むことです。
正しく水分補給出来ているかの目安として、
体重管理があります。
運動前後で体重を図り、
運動後の体重(失われた水分量)が
運動前の2%以内の減少であれば良いようです。
摂取する水分の温度は、
摂取する水分の温度は、
常温、または8~13℃に冷やしたものが理想です。
しかし、水だけでは、吸収のスピードが良くないため、
スピードを促すためには一緒に塩分を摂ることが大切です。
もちろん、塩水を飲むのは、おいしいものではありません。
よって、薄い塩水に糖分を混ぜることによって、
飲みやすくしてある「スポーツ・ドリンク」が
水分補給に適した飲み物と言えます。
熱中症はとても怖い病気ですが、
予防方法を知っていれば防げる病気でもあります。
これから夏本番を迎えますが、
予防対策をしっかりと行い、
上手に夏を乗り切っていきたいものです。
(あるる)