別名「ナツツバキ」。
ツバキに似た清楚な花を夏に咲かせることが別名の由来です。
夏といっても梅雨時、というイメージですが。
また、この花は1日で落ちてしまいます。
平家物語で「沙羅双樹」と言う名前で登場しています。
花が落ちるのを世の中の「無常」に喩えているという話です。
そうは言っても、花が少ない季節に咲いてくれるので貴重な存在でもあります。
そこがシャラの花の魅力です。
新緑も○。爽やかな葉をしています。
樹形も○。文章では表現しにくいのですが、何か繊細でしなやかな印象です。
株立ちで樹形のいいものが手に入りやすいです。特に落葉後の姿が絵になります。
紅葉は、それなりです。目を引く程ではないかも。
ただし、この樹には最大の注意点があります。
「西日に弱い」です。
北向き等、半日陰に植えたいものです。
また、夏場の乾燥には充分な注意が必要です。
落葉樹の葉焼けは避けられないことも多いのですが、シャラは特にその傾向が強いです。
葉だけ焼けてもすぐに樹が枯れるわけではないので、要は見栄えの問題です。
ですから、夏場以降は少し観賞価値が落ちる場合があります。
水遣り及び根元を乾かさない工夫をしてやってください
(イエマガ)