●オリンピックと二刀流
日本との時差は-14時間、
人口60万人足らずの都市バンクーバーでオリンピックが開催され、
寒さを感じさせない熱い戦いが連日繰り広げられています。
現在までの日本の獲得メダル数は金×0、銀×1、銅×2となっており、
前回のトリノ大会で女子フィギュアスケートの荒川静香選手が獲得した
金×1を個数では上回っています。
今後もメダルの期待ができる競技が残っていますので、
引き続き日本から選手の皆さんに応援の声を届けたいと思います。
この近代オリンピックは1896年のアテネ大会に始まり、
今回のバンクーバー大会が夏冬通算50回目の
記念すべき大会となっています。
日本が初めて選手をオリンピックに送ったのは
1912年のストックホルム大会でした。
以降国内でのオリンピック人気も徐々に広がり、
新聞やラジオ、テレビでの放送も盛んになっていきます。
実は、このマスメディア発展期に作られたオリンピックに関する
有名な造語があるのをご存知でしょうか。
1936年のベルリン大会開催中、
当時読売新聞社記者の川本信正氏は悩んでいました。
「オリンピック」に代わる簡潔な見出し語を考えてほしいと
関係部署から言われていたのです。
新聞に記事を載せる際は、限られた文字数でいかに正しく
内容を伝えられるかが重要になります。
「オリンピック」が長いため、以前からオリンピックの
シンボルマークを見てイメージしていた言葉と、
剣豪宮本武蔵の著「五輪書」を思い出し、
語呂もいいからととっさに「五輪」とメモして見せたところ、
早速翌日から使われ始めました。
今ではすっかり定着し、様々なメディアで「五輪」の表記が使われています。
ちなみに日本と同じ漢字文化圏である中国では、発音に文字を充てた
「奥林匹克」が用いられ、「五輪」と言っても全く通用しないようです。
オリンピックも回を重ねるにつれ、参加国・人数の増加、
環境負荷の少ない大会運営など、時勢に合わせて変化してきましたが、
出場する選手の熱意だけは変わりません。
「スポーツを通して心身を向上させ、
さらには文化・国籍など様々な差異を超え、
友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、
平和でよりよい世界の実現に貢献すること」を目指したオリンピック。
出場する日本人選手の皆さんも宮本武蔵のように
正々堂々と活躍してほしいと思います。
3月1日の閉会式まで残り6日、まだまだオリンピックから目が離せません。
(あるる)
日本との時差は-14時間、
人口60万人足らずの都市バンクーバーでオリンピックが開催され、
寒さを感じさせない熱い戦いが連日繰り広げられています。
現在までの日本の獲得メダル数は金×0、銀×1、銅×2となっており、
前回のトリノ大会で女子フィギュアスケートの荒川静香選手が獲得した
金×1を個数では上回っています。
今後もメダルの期待ができる競技が残っていますので、
引き続き日本から選手の皆さんに応援の声を届けたいと思います。
この近代オリンピックは1896年のアテネ大会に始まり、
今回のバンクーバー大会が夏冬通算50回目の
記念すべき大会となっています。
日本が初めて選手をオリンピックに送ったのは
1912年のストックホルム大会でした。
以降国内でのオリンピック人気も徐々に広がり、
新聞やラジオ、テレビでの放送も盛んになっていきます。
実は、このマスメディア発展期に作られたオリンピックに関する
有名な造語があるのをご存知でしょうか。
1936年のベルリン大会開催中、
当時読売新聞社記者の川本信正氏は悩んでいました。
「オリンピック」に代わる簡潔な見出し語を考えてほしいと
関係部署から言われていたのです。
新聞に記事を載せる際は、限られた文字数でいかに正しく
内容を伝えられるかが重要になります。
「オリンピック」が長いため、以前からオリンピックの
シンボルマークを見てイメージしていた言葉と、
剣豪宮本武蔵の著「五輪書」を思い出し、
語呂もいいからととっさに「五輪」とメモして見せたところ、
早速翌日から使われ始めました。
今ではすっかり定着し、様々なメディアで「五輪」の表記が使われています。
ちなみに日本と同じ漢字文化圏である中国では、発音に文字を充てた
「奥林匹克」が用いられ、「五輪」と言っても全く通用しないようです。
オリンピックも回を重ねるにつれ、参加国・人数の増加、
環境負荷の少ない大会運営など、時勢に合わせて変化してきましたが、
出場する選手の熱意だけは変わりません。
「スポーツを通して心身を向上させ、
さらには文化・国籍など様々な差異を超え、
友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、
平和でよりよい世界の実現に貢献すること」を目指したオリンピック。
出場する日本人選手の皆さんも宮本武蔵のように
正々堂々と活躍してほしいと思います。
3月1日の閉会式まで残り6日、まだまだオリンピックから目が離せません。
(あるる)