ここがすごい!! 国産材 5.檜葉(ヒバ)に秘められた人に優しいパワー
ヒバの別称は「アスナロ」。
その由来は「明日はヒノキになろう」などと言われ、
檜(ヒノキ)に劣るようなイメージをもたれています。
しかし、ヒバの持つ独特の芳香成分により、
枯死しても芯まで腐らないほどの耐久性があり、
木材としては、ヒノキにひけをとらない優良材です。
ヒバの芳香成分はヒノキチオール。
その名から、ヒノキに含まれていると思われがちですが、
ヒバにはヒノキのより多くも含まれています。
特に青森ヒバにはヒノキの10倍もの
ヒノキチオールが含まれていることが知られています。
ヒノキチオールには、雑菌や虫を寄せ付けない、
抗菌・防虫・防ダニ効果があることが知られています。
そのため、ヒバで建てられた家には、
蚊やシロアリなどの害虫が近寄ってこないと言われています。
一方、人間に対しては、ヒノキチオールの
α-ピネンという成分により、ストレスを和らげ、
心が落ち着き、気持ちをリラックスさせる働きがあります。
さらに、アトピー治療にも利用されています。
近年の研究では、農作物が長持ちしたり、
草花が活性化する等の報告がされています。
青森のヒバ林は、木曽檜、秋田杉と並んで
日本三大美林に数えられます。
青森のヒバの林は江戸時代からヒバ山を
厳しく管理されてきたため、現在まで残っています。
ヒバ林のほとんどは青森県内にあり、
下北半島と津軽半島で山間を行くと
濃い緑色のヒバ林を随所に見ることができます。
(木づかい.com)