4月26日 モーサヤ書1~6章

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今週も次男の家族と一緒に
我が家の2階で聖餐式を行いました。

日曜学校のレッスンは出来ませんでしたが、
聖典学習は先週からモーサヤ書に入りました。

準備したレッスンは以下の通りです。

モーサヤ書はジョセフ・スミスが
リーハイ書(ニーファイの大版)の原稿を失ってから
金版を再翻訳する際、最初に翻訳した書であると言われています。
彼はモーサヤ書から始めて、モロナイ書まで翻訳した後
ニーファイ書に取りかかりました。

モーサヤ書1~3節はベンジャミン王の説教でした。
モーサヤ2:17には
「あなた方が同胞のために努めるのは、とりもなおさず、
あなたがたの神のために努めるのである。」という言葉があります。

トーマス・S・モンソン大管長は2009年10月の大会で
このように話されました。

「数年前にジャック・マコネル医学博士の書いた記事を読みました。
博士は合衆国のバージニア州南西部の丘陵地帯で,
7人きょうだいの一人として育ちました。
父親はメソジストの牧師,母親は専業主婦で,貧しい家庭環境でした。
博士は子供のころを思い出し,毎日家族で夕飯の食卓を囲み,
父親が子供たち一人一人にこう尋ねたと語っています。
『今日だれかのために何かをしてあげたかい。』
子供たちは,だれかを助けたことを父親に報告できるように,
毎日善い行いをしようと決心していました。
博士 はこの習慣を父の最も貴重な遺産と呼んでいます。
なぜならその期待とその言葉に鼓舞されて,
子供たちは生涯人助けをするようになったからです。
成長し成熟するにつれて,奉仕に対する意欲は,
人を助けたいという心からの願いに変わっていきました。

マコネル 博士は……医師としての顕著な経歴に加えて,
ボランティア医療協会という団体を組織し,
退職した医療関係者に,医療保険に加入していない労働者のための
無料診療所でボランティアとして働く機会を与えています。
博士 の話では,退職後も余暇の時間はなく,
『週に60時間,無報酬で働いていますが,ますます元気になり,
かつてないほど人生が充実している』そうです。
[Jack McConnell, 
“And What Did You Do for Someone Today? ” 
Newsweek, June 18, 2001, 13.] ……

もちろん,わたしたち皆がマコネル博士のようになり,
貧しい人を助ける診療所を建てられるわけではありません。
しかし,困っている人はいつでもおり,わたしたちはそれぞれ,
だれかを助けるために何かをすることができます。……

兄弟姉妹の皆さん,わたしたちの周りには,
家族,友人,知人,他人を問わず,
わたしたちの注目,励まし,支え,慰め,
親切を必要としている人が大勢います。
わたしたちは地上で主の御手に使われる器であり,
わたしたちには御父の子供たちに仕え,
彼らを高める責務があります。
主はわたしたち一人一人を頼りにしておられるのです。
……ジャック・マコネル博士ときょうだいたちが
毎晩夕食の時間に尋ねられた言葉を,
いつも自分自身に問うことができますように。
『今日だれかのために何かをしてあげただろうか。』」
「今日われ善きことせしか」『リアホナ』2009年11月号,84-87)

またモーサヤ書4~6はベンジャミン王が群衆の反応を見て
再び続けた説教について書かれています。
モーサヤ5:2には、民が声を合わせて叫んだ言葉が載っています。
「わたしたちの心の中に大きな変化を生じさせてくださいました。」


D・トッド・クリストファーソン長老は,
聖文に記されている心の大きな変化について話しています。

「皆さんは,こう尋ねるかもしれません。
『なぜその大きな変化はもっと早くわたしに起きないのでしょうか。』
ベニヤミン王の民やアルマ,聖文に登場するほかの人々の
めざましい例もありますが,それは驚くべきことであり,
すべてがそうではありません。
多くの人にとって,その変化は少しずつ時間をかけて起こります。
再び生まれるとは,肉体的な誕生とは異なり,
一つの出来事ではなく一連の過程です。
その過程を踏むことが,現世における最も大切な目的なのです。

また同時に,いいかげんな努力を正当化しないようにしましょう。
悪を行おうという性癖をいささかでも持つことのないようにしましょう。
毎週,聖餐を頂くにふさわしい者となり,
心の中に汚れた部分が少しでもあるなら
根絶できるよう引き続き聖霊に頼りましょう。
霊的に再び生まれるという道を歩み続けるときに,
イエス・キリストの贖いの恵みが皆さんの罪と罪の汚れを取り去り,
誘惑はその力を失うことを証します。
そしてキリストにより,
皆さんはキリストや御父が聖なる御方であられるように,
聖くなることができると証します。」
「再び生まれる」『リアホナ』2008年5月号,78)

ニュージーランドの新型コロナ対策について
こんな記事が載っていました。

ニュージーランドはいま、新型コロナウイルス感染症への対策について、
国内外で高い評価を受けている。
世界を見わたすと、コロナウイルス対策には各国ごとの方法や期間があるが、
ニュージーランドは比較的厳格といわれる。
そんな隔離状態を経験しているニュージーランド人だが、
不便さをあまり苦にすることもなく、政府の方針に納得し、
それを受け入れ、毎日を淡々と過ごしている人が多い。


 4月上旬、国内の市場調査エージェンシーである
コルマー・ブラントンが行った世論調査によれば、
調査対象者の92%が、政府の方針にきちんと従って生活していると答えている。


 これはひとえに人々が新型コロナウイルスに対する政策の全貌を把握し、
それに納得しているからだ。
この調査で「政府を信用している」とした人は83%、
パンデミックに対し、政府がとった対応に賛成する人は84%だった。
さらに、新型コロナウイルスへの対応に関し、
政府が正しい判断を下すと信頼を寄せる人は88%に上った。
これらはG7の平均を大幅に上回る。

国民が納得している大きな要因は、
ジャシンダ・アーダーン首相のコミュニケーションのうまさにあるだろう。
基本的に政策というのは、一般人にしてみれば難解なものだ。
しかし、ジャシンダ・アーダーン首相が説明すると、
すんなりと頭に入ってくる。


 首相が会見時に使い始め、国民にはすっかりおなじみになったのが、
「バブル」という言葉だ。
ニュージーランドでは、親子や3世代のように
血のつながりがある家族だけが世帯を形成するとは限らない。
多様化が進み、血縁者以外も交じって世帯が構成されていることもある。
首相はその状態を簡単で、親しみのある言葉、
「バブル」に置き換えて話す。
同一世帯の人々が一つの泡に包まれて暮らしているイメージだ。


バブルの中の誰かが感染者とわかっても、
ウイルスはそのバブルの中に留まり、ほかのバブルにはうつらない。
またバブルの中にさえいれば、ほかのバブルで感染者が出ても、
それがうつってくることはない。
バブルは壊れやすいので、壊さないよう注意して、
その中にいようというわけだ。 
覚えやすい言葉を耳にし、自分も使うことによって、
人々は自己隔離の徹底を知らず知らずのうちに肝に銘じている。

政府からは国民に向けてメッセージも発信されており、
それらも単純明快だ。
新型コロナウイルス感染症に対する標語は
「Unite against COVID-19
(力を合わせて、新型コロナウイルスに対抗しよう)」で、
現在あらゆるメディアにこの合言葉が登場している。


 またアーダーン首相は、
「Be kind. We’re all in this together
(他者に親切に接しよう。私たちは皆同じ状況下に置かれているのだから)」や、
「Let’s all do our bit to unite against COVID-19
(各々ができることをやり、結束して新型コロナウイルスに対抗しよう)」
といった言葉をよく口にしている。
こうしたメッセージを通して、国民1人1人の協力なしには
新型コロナウイルス感染症に打ち勝つことはできないことを伝え、
国民をエンパワーする。
アーダーン首相と、新型コロナウイルスに対する
ニュージーランドの対応は、国民の支持を得ているだけでなく、
海外メディアからも高く評価されている。

根絶という高い目標に到達するための手法もさることながら、
首相自らが国民が抱く不安感をくみ取り、慰め、意思疎通を図り、
共に歩むというソフト面を決してないがしろにしない点は、
ほかの国ではあまり見られないのではないだろうか。

アンダーソン首相は39歳の世界で最も若い女性首相です。
末日聖徒の両親の家庭で育った環境によって
彼女が幼い頃から学んだ福音を通して
このような政策を生み出したのではないかと
記事を読みながら思いました。