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11月13日 地域づくり研修会 「肩書きのない社会で生きる」

  今年度の地域づくり研修会が常盤ふれあいセンターであり、
  山口県立大学附属地域共生センター 准教授 坂本俊彦先生
  による講演「肩書きのない社会で生きる」を、集まった
  約80名の常盤校区の方々と共に、聴くことができた。

  今回は、主催の常盤校区社会推進委員会の会長として、
  あいさつと講師紹介という責任があり、緊張した。

  講演で定年後の高齢期を地域社会で貢献することの
  大切さについて次のように話されたのが、印象的だった。

  「山口県は高齢化先進県です。 人口の高齢化は、
  2つの課題をもたらしています。

  ひとつは、高齢期の生きがいの問題、
  もうひとつは地域社会における担い手不足の問題です。
 
  これらの問題を解決するために求められているのが、
  「生涯現役社会づくり」です。
  元気な高齢者がボランティア活動や地域活動に
  積極的に参加できる仕組みをつくることで、
  人口高齢化に伴う課題の解決を目指す必要があります。

  定年後の生活時間は男性の場合、約18万時間、
  さらにそのうち自由に使える時間は9万時間。
  これは、現在の県内の最低賃金に換算しても
  6580万円の価値を持っています。

  つまり、定年退職とは、これだけの資産(自由時間)を
  手に入れることでもあります。
  あなたは、この資産-溢れる自由時間-を、どのように使いますか?

  年齢を重ねるにつれ、自宅と、その近くの地域社会が、
  主な生活場所となります。

  地域社会は、様々な問題を抱えています。
  子育てのストレスに悩む若いお母さん、
  学校に適応できず閉じこもる子ども、
  住み慣れた地域で暮らすことができない要介護状態のお年寄り
  ・・・枚挙にいとまがありません。

   しかし、地域を支える人材は、不足しています。
  地域社会には、職業生活で培った知識や技術を活かすことで、
  活躍できる機会がたくさん眠っているのです。
  社会参加の機会にあふれているといえます。

  このような活動からの贈り物として
  「充実感」と「生きがい」を得ることになります。
  このとき、みなさまの手帳には、 毎日の予定が
  びっしり書き込まれていることになるでしょう。」