昔の民家では、快適な生活のためにさまざまな工夫が行われていました。
  ここでは、その一部をご紹介します。

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  粘土・骨材(砂)・すさ(ワラ)という天然素材から成る「土壁」や、
  赤土・石灰・砂利・苦汁でできた「三和土」は、
  適度な調湿作用があるので、夏は室内の水分を吸収して湿度が下がり涼しくなり、
  冬の乾燥時には水分を放出して乾燥を防ぎます。

  また、カビやダニを防ぎ、耐火性や遮音性、保湿・断熱性も備えています。

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  40センチ以上もの厚みがある「茅葺き」屋根は、葦の茎の中が中空になっており、
  束ねて葺くと多層構造の断熱層ができることになり優れた断熱効果を発揮します。

  梅雨の長雨の時期には水分を蓄え、その水分を真夏の間に徐々に放出、
  気化熱効果で涼しくなります。

  また床の断熱については、「畳」が有効。

  これはフローリングの部屋と比べてみれば明らかです。

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  力を受け入れてその力を分散させる「柔構造」は、
  しなやかな柔軟性で地震の力をも受け流すので、
  傾くことはあっても崩壊は防ぐことができます。

  また「貫」の存在は重要です。

  変形には弱いのですが、変形するだけで崩壊しにくいという粘り強さがあります。

  そして一見耐震性と関係なさそうに見える「縁側や濡れ縁」も、
  水平方向のねじれを抑制する役目をになっていたのです。

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  壁に頼らずに柱などで住宅を組み上げることで、開放的な「間取り」が可能になり、
  風が家中を通り抜けます。

  また屋根の上に一段高く設けられた小さい屋根のある「櫓」や
  屋根に設けられた「天窓(開口部)」は、上昇気流を発生させるので
  驚くほど風が通り抜けます。

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  「礎石」を置いて地面から木材を離すことで、木材が腐りにくくなり、
  家の耐久性は大幅に向上。

  また柱の見える「真壁(土壁)」では、
  土壁や柱(木材)が吸排作用で水分調整ができるので腐ることがなく、
  耐久性を維持できます。

  さらに古民家では囲炉裏やかまどを使うことで、
  「煙」による防虫効果や家屋の保護と強化ができるのです。

  (Joto.com)