5月31日 宇部支部出席 

  今月の聖餐会のテーマは「家族を整える」
  今日も3人の方から話を聞きました。

  最後の話者、藤崎兄弟の話の中で引用された
  十二使徒定員会 リチャード・G・スコット長老の
  4月の総大会の説教、
  「神殿での礼拝─苦難のときに強さと力を与えてくれる源泉」
  という話が印象的でした。

  『・・・・14年前,主は妻を幕の向こうに連れて行かれました。

  妻を心から愛していますが,不平を言ったことは一度もありません。

  なぜなのかではなく,主がこの経験から何を学ぶように
  望んでおられるのかを尋ねてきました。

  これは好ましくない事柄に対処する良い方法であると信じています。

  主が困難を乗り越える機会を与えてくださるとき,不平を言うのではなく,
  わたしたちを信頼してくださっていることに感謝するのです。

  わたしたちは子供を持つ祝福にあずかりました。

  最初の子である娘は,わたしたちの人生において途方もない祝福となっています。

  2年後に息子が生まれ,リチャードと名付けました。

  その数年後に娘が生まれました。

  その子は生後わずか数分で世を去りました。

  息子のリチャードは,生まれたときから心臓に欠陥がありました。

  治癒しなければ,2,3年以上生きる見込みはほとんどないと告げられました。

  ずっと昔のことなので,今日そのような欠陥を治療するのに
  用いられる技術はまだ知られていませんでした。

  祝福されて,ある病院で医師たちが必要な手術を試みることに同意してくれました。

  手術は息子の心臓が鼓動を打っている状態で行わなければなりませんでした。

  手術が行われたのは,娘の誕生と死からわずか6週間後のことでした。

  手術が終わると,執刀医がやって来て,手術は成功したと言いました。

  わたしたちは,何とすばらしいことだろう,と思いました。

  息子は丈夫な体を得て,走り,歩き,成長できるようになるのです。

  主に深く感謝しました。それから10分ほどたつと,
  同じ医師が蒼白な顔でやって来て言いました。

  「息子さんがお亡くなりになりました。」

  手術の衝撃は息子の小さな体に耐えられる以上のものだったのでしょう。

  その夜,わたしは妻を抱き締めて言いました。

  「心配する必要はないよ。子供たちは聖約の中で生まれたのだから。

  わたしたちには,将来,子供たちと一緒になれるという約束がある。

  しっかりと正しい生活をしなければならないね。

  8歳になる前に世を去ったために,
  もう日の栄えの王国に行く資格を得ている息子と娘がいるのだから。」

  その知識は,わたしたちに大きな慰めをもたらしてきました。

  7人の子供全員がこの世においても永遠にわたっても
  わたしたちと結び固められているのであり,
  そのことを知っていることに喜びを感じます。

  その試練はわたしたちのどちらにとっても問題とはなりませんでした。

  義にかなって生活し,神殿の儀式を受けているなら,
  そのほかのことはすべて主の御手の中にあるからです。

  最善を尽くすことはできますが,最終的な結果は主がお決めになります。

  ふさわしく生活しているとき,人生で起こることについて,
  決して不平を言うべきではありません。

  14年前,主は妻がもうこれ以上地上で生活する必要はないと判断し,
  妻を幕の向こう側へ連れて行かれました。

  実を言うと,振り向いて妻に話しかけることができないのがつらいときがあります。

  しかし不平は言いません。

  主はこれまで,人生における重要な瞬間に,幕を通じて妻の影響を
  感じられるようにしてきてくださいました。

  わたしが教えようとしているのは,交わした神殿の聖約を守り,
  それらの儀式によって約束されている祝福を保つために義にかなって生活するとき,
  何が起ころうとも,心配したり落胆したりする理由はまったくないということです。

  神殿で執行される儀式のおかげで,わたしは心から愛するあの美しい妻と,
  妻とともに幕の向こう側にいる子供たちとともに住む特権を
  得ることになるのを知っています。

  この死すべき世においてだけでなく,永遠にわたって結び固める権能が
  再び地上にあるというのは,何という祝福でしょう。

  わたしたちがこの世において幸福になり,
  後の世において永遠に幸福な生活を送るために必要な儀式を含めて,
  主がその完全な福音を回復してくださっていることを感謝します。・・・・』