投資はギャンブルと同じ、という意見をたまに聞きます。

  これが正しいかどうかは別として、投資とギャンブルに共通することは
  損得が発生することです。

  また、両者ともに「流れ」があり、それが結果を左右する大きな要素になると思います。

  ギャンブルの場合の「流れ」とは、運やツキを意味しますが、投資の場合は異なります。

  投資は、ファンダメンタルとテクニカルが二大分析手法となっていますが、
  どちらも完全なものではありません。

  ファンダメンタルの場合、需要と供給のデータなど、材料によって売買を判断しますが、
  足りないのに値下がりしたり、余っているのに値上がりしたりと、
  材料に逆行することが多々あります。

  テクニカルでは、事前に損切りポイントを設定して売買しますが、
  損切りが連続することが多々あり、「流れ」に逆行する時期が、
  どちらの分析手法にも必ずあります。

  この逆行時に、小さく運用、または休憩できれば損失を抑えられ、
  順行時に運用額を増せば、利益を伸ばせます。

  投資の場合の「流れ」とは、相場に順行のトレンドが発生しているか、
  いないかを意味することになり、
  運やツキの影響はギャンブルよりもはるかに小さいと思います。

  「流れ」という要素はあらゆる場面、物事で重要だと思います。

  例えば、将来を予測するエコノミストにも当てはまります。

  予測の核の部分が正しければ、あらゆる予測が正確性を増し、
  様々な市場の流れを的確に言い当てることができ、
  この状況は流れに乗っていると言えます。

  年初に多くのエコノミストが様々な予測を出していますが、
  今年の折り返し点である現時点で、もっとも予測が正確で、
  流れに乗っているエコノミスト、バイロン・ウィーン氏(75歳)
  の年初時の2009年予測の一部を紹介します。

  10年米国債は4%の利回りへ上昇(年初2.3%、現在3.5%)。

  金は1200ドルへ上昇(年初860ドル、現在940ドル)。
  
  原油は80ドルに上昇(年初47ドル、現在70ドル)。

  米住宅市況は秋以前に大底、08年末から15%の下落で安定、
  第3第4四半期の米GDPはプラス成長、ニューヨーク州は破綻の危機に陥り、
  連邦政府が救済に乗り出す、などです。

  100年に一度の危機の直中、総弱気の時期に出した予測なので、先見性に驚きます。

  (あるる)