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  石畳とは…一般的に道路や広場にあるいは建物のアプローチなどを
  人や車の通行に際し堅固な状態に保つため、
  地面に敷かれる石舗装のことを言います。

  しかし、アスファルトやコンクリートなど
  機能性の高い舗装材が一般的となった現在では、
  石畳の舗装は装飾性に重きが置かれるようになってきました。

  石畳の起源は古く、人間がある程度のコミュニティ単位を持った時点で
  自然発生的に現れたと私は考えています。

  現存し、かつ後世の手直しが等入っていない完全・最古のものとしては
  南イタリアのポンペイの遺跡に残る轍のある石畳が有名です。

  アッピア街道をはじめ、古代ローマ帝国時代にはヨーロッパ中に
  街道網が張り巡らされましたが、
  その主要な箇所は大きくて厚めの石畳が敷かれていました。

  もちろん建築そのほかの様々な建築物にも石材は大量に使われました。

  当然のことですが、石材の加工はその重さや堅さゆえに大変な重労働であり、
  これほどの石文明を築くには計り知れない労働力が必要だったはずです。

  古代ローマ帝国の富と権力がいかに強大なものであったかが伺い知れます。

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  現在見られるような整った石畳の敷設は、近代に入り馬車を中心とした
  都市間、国家間の交通が発達したことと重なります。

  比較的小振りになった石畳は、大きさ・形などが
  車道や歩道の違いにあわせて揃えられるようになりました。

  とはいえ、ヨーロッパ全域で石畳の舗装の道路網が
  発達したわけではありません。

  東欧でもロシアに近い地域では、20世紀に入っても
  農道に近い状態が一般的でした。

  第二次世界大戦中のナチスドイツのロシア侵攻作戦
  通称「バルバロッサ作戦」が失敗した大きな要因は
  ロシア領土内のぬかるんだ道がドイツ機甲師団の進軍を
  阻んだからでした。

  ナチス上層部のお偉方はロシアの道路が
  そんなにひどいものだったことを知らなかったようです。

  もしロシアの道がきれいに舗装されていたら歴史も変わり、
  今とは違う世界地図になっていたかもしれません。

  (イエマガ)