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  Part06:ずっと健康住宅、ずっとスロースタイル

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  シックハウス症候群とは、新築住宅などへの入居をきっかけに化学物質過敏症を引き起こし、
  頭痛やめまい、吐き気等をもよおす症状を言います。

  シックハウス症候群が日本で初めて騒がれたのは、昭和初期の「丸ビル」でした。

  オフィスビルの先駆的な役割をした「丸ビル」でしたが日本での前例がないために
  換気や通風、防湿の方法に不備があったのでしょう。

  そのビルにいるだけで吐き気などが生じ、
  正体不明の「丸ビル病」と呼ばれて恐れられていました。

  そして平成になるとビル並の工事が各住宅に施されるようになり、 
  ビルから家へとその対象が移行してしまったのです。

  金属や合板・ボード類、樹脂で密閉された家は人の活動に伴う
  水分やガス、新しい建材などから発生する揮発性化学物質などを
  どこにも逃がすことができなくなってしまいました。

  密閉された空間の代表例として乗用車を挙げると、
  水分は結露として窓ガラスに現れ不快感を増し、
  こもった空気で気持ち悪くなることを、誰しも一度は経験しているでしょう。

  そのシックハウス症候群の対策として、自然派素材が注目されるようになりました。

  少し前の住宅に珪藻土を塗りつけるのがはやったのもその流れです。

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  木造軸組在来工法住宅は伝統的木造建築の流れから派生しています。

  現在ファーストフードに対抗してスローフードが注目されていますが、
  最近の建築をファーストスタイルと呼ぶとすると
  伝統的木造建築はまさにスロースタイルそのものです。

  伝統的木造建築では、壁は竹を組んでそこに土を塗付け乾燥させ、
  また塗りつけるという作業を数回繰り返し、その上から漆喰をまた数回塗りつけます。

  漆喰を塗らずに土壁のまま仕上げに和紙を貼り付けても
  その繊維が壁の呼吸を妨げることはありません。

  木造軸組在来工法住宅では庭先の花などを
  乾燥させて手透きに織り込んだ和紙をポイントに張ってもいいでしょうし、
  気に入った土で手製のタイルを焼成して貼ってもいいでしょう。

  現代に活きる数寄(すき)の精神は心に余裕をもたらします。

  これらの自然派素材はすべて少しずつ空気を蓄えることができます。

  素材の隅々にまで空気を含む余裕が有ることは大事なことなのです。

  森に降る雨がゆっくりゆっくり浄化しながら川に流れていくように、
  空気がゆっくりゆっくり乾燥したり潤ったりすることによって浄化する事ができるからです。

  これからの住宅は機械換気設備の設置が義務化される事になり、
  空気の通り道を考えて給排気を計画する事がのぞまれます。

  この機械換気を更に効率よくするためにも、
  自然派素材で建てられる木造軸組在来工法住宅は優位なわけです。

イメージ 4         (きすみふぁみりー)