●兄と妹
  梅雨に入り、じめじめとする日が続いたかと思えば、
  あくる日には快晴でうだる様な暑さなど、
  この時期は気候の変化が激しく体調を崩される方も
  多いのではないでしょうか。
 
  また、近年では空調設備が整い、
  気温と湿度の急激な変化で夏バテを起こしやすい季節です。
 
  今までも「あるる」で夏バテに効く事柄を紹介してきましたが、
  今回もその効果が期待できる食材「ミョウガ」について調べてみました。

  そもそも、ミョウガの使い道として、
  一般的に知られているのは薬味ですが、
  その他では酢の物や天ぷらなどに使われる野菜です。
 
  現在栽培されているのは日本のみで、
  よく使われているミョウガは花ミョウガと呼ばれ、
  開花する前の若い花穂です。
  夏ミョウガは6~7月、秋ミョウガは8~10月が旬の野菜ですので、
  まさにこれからの野菜と言えるでしょう。
 
  しかし、夏バテに効果的とされるカリウムは100g中210mg、
  食物繊維は100g中2.1g程度と特に目立った栄養素はありません。
 
  実は、その秘密はミョウガ特有のさわやかな香りと
  ピリッとした辛み成分にあるようです。

  ミョウガの香りにはマツやスギ、ヒノキなどの森林の香りに含まれる
  「α―ピネン」や「β―ピネン」など、様々な香気成分が含まれています。
 
  また、辛み成分には「ミョウガアジール」などがあります。
 
  α―ピネンには食欲増進や消化促進、血液循環を良くする作用があり、
  近年ではこの香りが脳の血液量を増加し、
  集中力を増す効果があることも明らかになっています。
 
  また、ミョウガアジールという成分には、血液をサラサラにし、
  雑菌の繁殖を抑える効果が判明しています。
 
  ちなみに、俗説では「ミョウガを食べると
  物忘れが激しくなる」と言われていますが、科学的根拠は全くありません。

  海の向こうからショウガと共に日本に渡ってきたミョウガですが、
  香りの強さからショウガは「兄香(せのか)」、
  ミョウガは香りが弱いので「妹香(めのか)」と呼ばれ、現在に至ります。
 
  ミョウガの香りは熱に弱いことからショウガが使われることが多いようですが、
  あまり熱を加えなければショウガにも負けない素晴らしい野菜です。
 
  ちなみに美味しいミョウガの選び方は、先端から花が出ていない、
  身はふっくらと張りがあり、固く締まっていること、
  ツヤツヤと光沢のあるものが良いようです。
  今日の夕食にはショウガとミョウガを使った兄妹料理はいかがでしょうか。
 
  (あるる)