●何型ですか?

  数年前、血液型別に行動や性格を分析した「自分の説明書」という本が
  ブームになったことは記憶に新しいところです。
 
  医学的根拠はないようですが、多くの方がそれぞれの血液型に
  何らかのイメージを持っていることでしょう。
 
  ところが、海外では血液型による性格判断は見られません。
 
  そのため、海外の人に血液型を尋ねると、
  「医者でもないのに何故そんな事を聞くのか」と言われた例もあるようです。
 
  では、なぜ日本ではこれほどまでに血液型性格判断が浸透したのでしょうか。

  そもそも、私達に身近な「ABO式」と言われる分類法は、
  1901年にウィーン大学のカール・ラントシュタイナー氏が発見しました。
 
  それから約20年間、世界中で血液型と性格についての研究が行われたそうです。
 
  その研究結果を基に、1927年に心理学者の古川竹二氏が発表した学説が
  血液型性格判断の火付け役となりました。
 
  1930年代に入ると医学者の批判を浴びてやがて消えていったのですが、
  1970年頃に能見正比古氏が「血液型でわかる相性」を出版したことで
  再び全国的なブームとなりました。
 
  そして、雑誌やテレビでも取り上げられるようになり、身の回りで
  繰り返し耳にすることによってイメージが刷り込まれていったのです。

  また、日本で血液型性格判断がブームになった要因には
  他国との統計的違いがあったと考えられています。
 
  日本人はA型:O型:B型:AB型の割合が約38:31:22:9となっています。
 
  ちなみに、米国人は41:45:10:4、英国人は41:47:9:3、
  メキシコ人は11:84:4:1です。
 
  極端なところでは、南米のグァテマラは
  何と人口の95%がO型でAB型はゼロとなっています。
 
  これでは、ほとんどのグァテマラの人達が
  同じような性格だと言われても誰も信じないでしょう。
 
  よって、日本の絶妙な血液型の存在バランスが
  血液型性格判断を成立させたとも言えるのです。

  もちろん、それだけではありません。
 
  相手への接し方や気遣いなど、他人に気を使い過ぎる
  日本人ならではの心理現象の表れとも言えると思います。
 
  血液型だけで人を判断することが良いとは言えませんが、
  現代において血液型を聞くことがコミュニケーションを深める
  1つのツールになっているのは事実です。
 
  皆様も日本人特有の文化とも言える血液型性格判断で
  盛り上がってみられてはいかがでしょうか。
 
  (あるる)