●新しい朝が来た

  海の日を過ぎると夏休みに入る小学校も多いのではないでしょうか。
 
  約40日間の休みに入るため、ご家族での海水浴や旅行、花火大会など
  思い出に残る行事が目白押しです。
 
  同時に学校からの宿題に追われ、遊んでばかりはいられなかった思い出を
  お持ちの方も多いことでしょう。
 
  そんな子供たちの夏休みにおいて欠かせない行事の一つがラジオ体操です。

  そもそも、ラジオ体操の正式名称は「国民保健体操」と言い、
  日本が開発したのではなく、発祥はアメリカの保険会社となっています。
 
  1925年、メトロポリタン生命保険会社が健康増進を図るだけでなく、
  加入者死亡率を下げる目的で考案し、
  体操広告として放送した世界初のラジオ体操が基となっています。
 
  それを逓信省簡易保険局(現かんぽ生命保険)の担当者が
  日本でも簡易保険を普及させるため、ラジオ体操を行うことを提案し、
  1928年に天皇の御大典記念事業の一つとして制定されました。

  しかし、当時はテレビもなく音声だけだったことから
  動作が伝わりにくいという難題がありました。
 
  そこで活躍したのが全国の郵便局員の方々です。
 
  手紙とともに体操の振り付けを人々に伝え、
  全国にラジオ体操が広まったのです。
 
  そして、ラジオ体操は第一から第三までつくられ、現在に至ります。
 
  ちなみに第一は子供からお年寄りまで
  一般の人が行うことを目的とした体操とされ、
  第二は働き盛りの人が職場で行うことを目的とした体操だそうです。
 
  第三は残念ながら現存しておらず幻の体操として
  名前だけ存在しています。

  ラジオ体操が始まってからはアメリカだけでなくドイツやチェコなどの
  ヨーロッパでも放送されていましたが、
  現在も続いているのは日本だけと言われています。
 
  日本では放送から80年以上が経ち、
  1951年から現在の形のラジオ体操第一になりました。
 
  長く愛されてきたラジオ体操は、毎年8月1日前後の日曜日に
  1000万人ラジオ体操というイベントが開催されます。
 
  今年の会場は大分県の九州石油ドームで
  朝6時から行われる予定となっており、
  国内だけでなくNHK国際放送を通じて海外にも放送されるようです。
 
  小学生の頃を思い出し、早朝からのラジオ体操で
  気持ちの良い朝を迎えてみられませんか。
 
  (あるる)