●敏過ぎず鈍過ぎず

  梅雨明け後、間髪を容れず真夏になった今年の夏、暑い季節はうだり、
  寒い季節にはかじかむ方が、経済や景気には良いのですが、
  身体にはきついので、もう少し容赦して欲しいものです。
 
  さて、猛暑の今夏ですが、外出時は熱中症対策として
  水分を多く摂られると思いますが、それによって、
  より多くの汗をかくことになります。
 
  そして、普段より多い汗は普段よりも多い「臭い」の成分を出します。
 
  汗にふくまれる臭いの成分は、アンモニアや酢酸ですが、
  この季節、加齢臭も強くなる傾向にあるそうです。

  加齢臭の元となっているのは、脂肪酸と過酸化脂質が
  結びつくことによって生まれる「ノネナール」という物質です。
 
  これが汗と混ざることで加齢臭となります。
 
  40歳を過ぎた頃から体の酸化に対する抑制力が低下し、
  脂肪酸と過酸化脂質の分泌量が増加、
  それに伴ってノネナールが急増して加齢臭が発生するそうです。
 
  また、最近では20代後半からノネナールとは異なる物質が原因で
  加齢に伴う臭いがあるとの研究結果もあります。

  加齢臭は発見されて、わずか10年の歴史しかありませんが、
  加齢臭対策グッズの市場はこの3年で1.5倍に拡大しており、
  ニーズは増加しています。
 
  加齢臭対策グッズには、
  毛穴につまったノネナールを洗い流してくれる渋柿のエキスや
  純銀が配合されたヘアケア用品や
  ボディーローション、アンモニア臭などを除去し、
  ノネナールを吸着する繊維を編み込んだ肌着などがあり、
  新製品が続々登場しています。
 
  以前、噛むことで体から臭いではなく香りが漂うようになるガムは、
  発売後1ヶ月で売れすぎたため販売休止なったこともあり、
  景気が低迷していても消費が拡大している分野と言えます。

  加齢臭という言葉は資生堂による造語で、
  そのままの分かり易い名付けで、負のイメージのある単語です。
 
  しかしながら、実はほとんどの人が嗅いでも、
  加齢臭を強く不快には感じないそうです。
 
  また、嗅覚の完成される3~4歳までの時期に祖父母と過ごした人は、
  加齢臭を不快に感じないという実験結果もあるようです。
 
  潔癖志向が強まる世の中ですが、
  加齢臭は躍起になって対策を講じるものではないように思います。
 
  誰の汗にも臭いの原因となるアンモニアと酢酸は含まれます。
 
  要は汗をかいたらよく拭いて清潔にすること。
 
  加齢臭について調べていて、こう結論付けることになりましたが、
  市場は拡大しています(汗)。
 
  (あるる)