●簡単な予測結果

  「日本を抜き、中国GDP世界第二位」、「ドバイの超高級7つ星ホテル、
  宿泊客の6割が中国人」と中国の好況を伝えるニュースがある一方、
  「中国、問題債権19兆円」、
  「中国不動産価格、政府引き締め策にもかかわらず上昇」など、
  先行きに不安を感じるニュースもあります。
 
  楽観論も悲観論もありますが、天井をつけてピークアウトする時は、
  国・時代を問わず、総強気になった時です。
 
  まだ弱気意見があるうちは、中国の躍進は続きそうです。
 
  中国が今後どのような変化をしていくのか、予測は難しいですが、
  現時点の中国の行動は、しっかりと将来を見据えたものとなっています。

  その行動とは、中国の資源確保の動きです。
 
  中国自体が資源大国ですが、
  今後、世界一の消費大国になることは避けられません。
 
  先週、資源確保のために中国は50カ国に投資しているとの報告書を
  米国防総省が公表ましたが、
  報告書は中国にとってエネルギー自給は
  選択肢にないと結論付けていました。
 
  資源確保のために世界中に網を張り巡らせようとしていますが、
  特にアフリカ諸国には、中国の首脳級が訪問し資源外交を展開しており、
  最近ではロシア圏のカザフスタンの資源にも触手を伸ばしています。
  カザフスタンは世界第二位のウラン埋蔵国です。
 
  産油国でもあるため、原油高によって、
  2000年から高度経済成長期に入っていましたが、
  リーマンショックにより欧米諸国は資金を引き揚げ、
  主要銀行は多額の不良債権を抱えました。
 
  そのタイミングで、手を差し伸べたのが中国です。
 
  経済危機で多くの国が自国の防衛に力を注ぐ中、
  将来的に重要な資源となるウランの産出国である
  カザフスタンを救済しています。
 
  昨年末に表明した投資額の総額は
  130億ドル(約1兆1180億円)に上っています。
 
  中国では原子力発電所が11基稼動しており、現在20基超が建設中で、
  2030年には60基とする計画となっているようです。
 
  長期的な展望で政策を進めているからこその、
  今回の行動となっています。

  この数年の日本では長期的視野での
  政策の立案、実施が困難な状態となっています。
 
  総理は年に1回交代し、政権も交代し、政権を奪取した与党が選挙で惨敗と、
  国民から見れば混迷、海外から見たら、
  信用に乏しく長期の約束は出来ない国と映っているのではないでしょうか。
 
  あと10年でGDPが米国を抜いて世界一になると予想され、
  歴史的、政治的に決して日本と蜜月な関係とは言えない隣国が、
  虎視眈々と準備を進めています。
 
  冒頭に書きましたように中国の将来予測は難しいですが、
  このままだと日本の将来予測は容易なような気がします。
 
  (あるる)