●あべこべ野菜


  「旬」とは、他の時期よりも新鮮で美味しく食べられる時期のことですが、
  最近では、旬が分かり難くなっているそうです。
 
  世界的な異常気象や冷凍技術の発達、そしてハウス栽培の普及によるものです。
 
  四季の旬のものを、その季節に食べることは美味しいだけでなく、
  市場に出回る量が増え値段も安くなり家計にも優しくなります。
 
  そして、健康にも良いと言われていますので、
  さまざまな食材の旬を知ることはとても大切です。

  また、旬の野菜と健康について調べてみると、
  旬の露地野菜に比べるとハウス野菜の中にはビタミンなどの
  栄養が3分の1になってしまうものもあるようです。
 
  そして、暑い時期に採れる野菜や果物は、
  体を冷やしてくれる効果があり体の余計な熱を取ってくれますので、
  体調を整え夏バテを防いでくれます。
 
  反対に、冬の野菜は体を温めてくれるなど、
  旬の野菜と健康には深い関係があります。
  それではここで質問です。「今が旬の野菜といえば、何を連想されますか・・・」

  12月の野菜といえば、大根、ねぎ、白菜、ほうれん草などが有名ですが、
  「エンダイブ」を連想された方はいらっしゃいますか。
 
  地中海沿岸地方が原産で古代エジプト時代から栽培され、
  日本では別名ニガチシャ(苦萵苣)と呼ばれる、今が旬の野菜です。
 
  一見するとサニーレタスやグリーンリーフレタスにも似ていますが、
  レタスの仲間ではなくキク科に属します。
 
  その味は特有の苦味があるため、様々な料理のアクセントになってくれます。

  気になる栄養価ですが、カリウムやカロチンなどを多く含んでいます。
 
  カリウムには塩分を体外に排泄する役割があり、高血圧に効果があります。
 
  また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあるそうです。
 
  そして、カロチンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、
  その他にも体内でビタミンAに変換され髪の健康維持や、視力維持、
  そして呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。

  最後に、同じキク科の野菜である「チコリー」とエンダイブの
  両者の名前について、どうしてもお伝えしておきたいことがあります。
 
  実は、英語名とフランス語名で名前が「あべこべ」になっているんです。
 
  (英)エンダイブ=(仏)チコリ。一方、(英)チコリー=(仏)アンティーブで、
  日本では名前がゴチャゴチャになっているそうです。
 
  最近の旬と同様、名前まで分かり難い野菜ですが、
  美味しさと栄養価はお墨付きです。
 
  是非一度、ご賞味下さい。
 
  (あるる)