●凄いヤロウ!
  最近、マンションのベランダで園芸を楽しむ人が増えています。
 
  それも、花だけでなくハーブや野菜を育てる人が増えています。
 
  書店に行くと、プランターで野菜を育てる方法をまとめた本が並び、
  NHKの番組「趣味の園芸」でも、
  ベランダで楽しむ野菜とハーブ作りが特集されています。
 
  すでに、ベランダで園芸を楽しまれている方も多いと思いますが、
  本日は初めての方でも簡単に育てられるハーブを
  ご紹介したいと思います。

  そのハーブとは「ヤロウ」です。
 
  和名:セイヨウノコギリソウと呼ばれるキク科の多年草です。
 
  このヤロウは、レッドヤロウ、イエローヤロウ、ホワイトヤロウ、
  そして、小型のウーリーヤロウなど色彩の豊かなハーブで、
  その香りはセイジに似た爽やかなものとなっています。
 
  また、ヤロウの別名は「アキレア」と呼ばれ、
  英雄アキレスがこのハーブで部下である兵士たちの
  傷を治したことから名付けられています。
 
  その名の由来通り、ヤロウには血液凝固作用があり
  止血に効くとされ、他の効能についても、
  殺菌、消毒、抗炎症、鎮痛などに効くと言われる万能薬です。

  また、強壮作用があり、自律神経失調症、更年期障害、
  冷え性、高血圧などの改善にも良いことから、
  昔から料理やハーブティーに用いられています。
 
  しかし、ハーブティーにする場合は、特有の苦味が口に残ることから
  ハチミツを入れると良いそうです。
 
  また、ヤロウ・ペパーミント・エルダーを混ぜると、
  美味しいヨーロッパの伝統的なブレンドティーになりますので、
  是非お試し下さい。
 
  そんなヤロウは、私たち人間の身体に良いだけではありません。
 
  なんと、他の植物をヤロウの近くに植えると、
  根から出る分泌液が作用して活力が増進し
  病気まで治してしまうというのです。

  このように様々な効用をもたらしてくれるヤロウは、
  聖なるパワーを秘めていると考えられ
  占いや予言にも使われていたそうです。
 
  他の植物と一緒に植え、若菜はサラダやおひたしに、
  葉は叩いて傷口に、または乾燥させてハーブティーに、
  そして花はドライフラワーにと楽しみ方は様々です。
 
  しかも、暑さや寒さにも強い丈夫なヤロウですので、
  どなたでも簡単に楽しめると思います。
 
  ちなみに、種まきシーズンは3月から4月で
  今がチャンスとなっています。
 
  皆様のベランダに一鉢いかがでしょうか。
 
  (あるる)