●イメージあれば憂いなし

  東日本大震災からもうすぐ1ヶ月となりますが、
  復興するにはまだまだ多くの時間が必要のようです。
 
  今回の出来事で改めて自然災害の恐ろしさを感じられた方も多いかと思います。
 
  皆様は地震などの災害が起きた時のための対策を何かされているでしょうか。
 
  災害対策グッズも数多く発売されており、様々な対策方法が考えられますが、
  本日はそのひとつである「目黒巻」をご紹介します。

  目黒巻は身体を直接的に護るグッズではありません。
 
  災害が起きた時に、私達ひとりひとりがどういう状況におかれ、
  どう行動していくのかのイメージを時系列で事前に紙に書いておく、
  災害未来日記です。
 
  東京大学生産技術研究所の目黒公郎教授により発案され、
  横長の紙で丸めると巻物のようになることからそう呼ばれます。
 
  目黒教授は「災害時に自分が直面する状況をイメージできないことが、
  防災対策が進まない一番の理由である」とし、
  「防災対策で最も重要なのは、災害が起きたときに
  何が起きるのかきちんと考えられる力、災害イマジネーションを高めることだ」
  としています。
 
  目黒巻を通じて、災害が起きたときのことをしっかりイメージし、
  その対応力を伸ばそうというものです。

  目黒巻ではまず、自分を主人公として○○発生時(○○は地震や火事などの災害)に、
  どこで何をしていて、周りにどんな人がいて、天気はどうかといった状況を決めます。
 
  次にその10秒後、1分後、1時間後といった具合に時間軸に沿って、
  どんなことが起こって、どう対応するのかといった物語を
  イメージしながら書き進めていきます。
 
  そして、記入後に、作成中に浮かんだ疑問や課題を解決するための方法を考え、
  書いた物語に不自然なところはないかをチェックします。
 
  至ってシンプルなものではありますが、自分が主人公となることで、
  従来の防災教育とは違ったリアリティを感じることができ、
  また、災害をイメージすることの難しさを教えてくれます。

  災害の被害を最小限に抑えるためには自分自身の力で何とかする自助、
  周囲や地域の助けを得る共助、公的機関の協力を得る公助の3つの力が
  連携することが必要です。
 
  しかし、災害発生の直後に最も必要となるのは自分自身の力です。
 
  目黒巻の原紙はインターネットを通じて簡単に手に入れることができます。
 
  いつどこで起こるかわからない災害。
 
  もしものために目黒巻を作ってみられてはいかがでしょうか。
 
  (あるる)