4月24日 宇部支部出席  神権会 「最も大切な事柄について」
 
  いつものように宇部支部に出席し
  神権会では、ディーター・F・ウークトドルフ管長の
  昨年10月の総大会での説教
  「最も大切な事柄について」を一緒に学びました。
 
  要約は以下の通りです。
 
  自然を研究することで,人生について驚くほど多くを学ぶことができます。
  例えば,科学者は木の年輪を見て,何百年前あるいは何千年も前の気候や
  生育環境について科学的根拠に基づいた推測をすることができます。
  木の生長に関する研究から学べることの一つは,木は理想的な状況下では
  通常の速さで生長するけれども,生長環境が理想的でない場合は生長を遅らせ,
  そのエネルギーを生き残るのに必要な基本的要素に注ぐということです。
  皆さんの中には今,「それはよく分かったけれども,それと飛行機の操縦とは
  どのような関係があるのか」と考えている人もいることでしょう。では,説明しましょう。
  皆さんは飛行機に乗っているとき乱気流に遭遇したことがありますか。
  乱気流の最も一般的な原因は空気の流れの急激な変化です。
  それによって飛行機は上下や左右に揺れたり,回転したりします。
  飛行機は,通常のフライトで遭遇するよりはるかに大きな乱気流にも
  耐えられるように作られていますが,それでも乗客は不安になります。
 
  乱気流に遭遇したとき,パイロットは何をすると思いますか。
  パイロット訓練生は,より速く乱気流を切り抜けるには,
  スピードを上げればよいと考えるかもしれませんが,それは恐らく間違っています。
 
  プロのパイロットは,乱気流を切り抜ける際,その影響を最小限に抑えるのに
  最適なスピードがあることを知っています。
  それはほとんどの場合,スピードを落とすことを意味するのです。
 
  同じ原則が,道路の減速帯にも当てはまります。
  ですから,状況が思わしくない場合には,少しペースを落とし,進路を安定させ,
  必要不可欠なことに集中するのが得策と言えるでしょう。
 
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  賢明な人は,木の年輪や乱気流の教訓を理解し,応用します。
  彼らは日々の慌ただしさに身を任せるという誘惑を退けます。
  そして「スピードを上げることばかりが人生のすべてではない」
   というアドバイスに従います。
  つまり,彼らは最も大切なことに焦点を当てるのです。
 
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  兄弟姉妹の皆さん,もう少しペースを落とし,
  それぞれの状況に最適なスピードで進みましょう。
  重要なことに焦点を合わせ,目を上げて最も大切なことを真に見詰めましょう。
  天の御父がその子供たちに与えられた基本的な教えを心に留めましょう。
  それは,この世では豊かで実り多い生活の基盤を築き,
  さらには約束された永遠の幸福をもたらすのです。
 
  わたしたちはこう教えられています。
  「これらのことはすべて,賢明に秩序正しく行うようにしなさい。
  〔わたしたち〕が自分の力以上に速く走ることは要求されてはいないからである。
  しかしまた,〔わたしたちが〕賞を得るために勤勉に励むのは必要なことである。
  したがって,何事も秩序正しく行うようにしなさい。」
  兄弟姉妹の皆さん,最も大切なことに熱心に携わることで,
  わたしたちは世の救い主のみもとに導かれます。
  だからこそわたしたちは,キリストのことを話し,キリストのことを喜び,
  キリストのことを説教し,キリストのことを預言し,
  また,どこに罪の赦しを求めればよいかを知ろうとするのです。
 
   複雑で,混乱した現代生活の慌ただしさの中にあって,
  これこそ「最も優れた道」 なのです。では,基本とは何でしょうか。
  最も大切な事柄について,わたしたちが天の御父に頼り,主の知恵を求めるとき,
  次の4 つの鍵となる関係について繰り返し学びます。
 
  神との関係,家族との関係,周囲の人々との関係,そして自分自身との関係です。
 
  自分自身の生活を進んで評価するとき,より優れた道から
  どの点で離れてしまっているかが分かるでしょう。
  理解の目が開かれ,心を清めて,
  生活の焦点を調節し直すために何が必要かに気づくでしょう。
 
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  強さは,慌ただしい生活からではなく,
  真理と光の堅固な土台に基を据えることでもたらされます。
  強さは,回復されたイエス・キリストの福音の基礎を築くことに関心を向け,
  努力を傾けることからもたらされます。
  強さは,最も大切で神聖な事柄に注意を向けることからもたらされるのです。
  もう少し生活を簡素化しましょう。
  生活を見直し,変えるべきことを変えて,キリストの弟子として
  簡単なことを謙虚に行うという崇高で美しい道に立ち返りましょう。
  その道は常に,意義深い,喜びと平安に満ちた生活に続いているのです。
  そのためにわたしは祈り,皆さんに祝福を残します。