5月25日の産経ニュースに以下のような記事が載っていましたのでご紹介します。
【古往今来】
末日聖徒イエス・キリスト教会の支援活動
2011.5.25 08:36
末日聖徒イエス・キリスト教会。日本ではモルモン教の呼び方がなじみがあるだろう。
全国広報ディレクター、新山靖雄さん(67)によると、世界の会員数は約1400万人、
日本国内は13万人を数える。
これまで世界各地で様々な災害支援活動をしてきた教会は、
東日本大震災での対応も素早かった。
3月23日には義援金を日本赤十字社に寄付する一方、
1万5000枚の毛布とミネラルウオーターを被災地へ発送した。
東京、名古屋、大阪の各地区では「衛生キット」3万個を会員たちの手で作製、
メッセージを添えて被災地へ送った。
4月に入ると、東京と埼玉の会員がトラックをレンタルし宮城県気仙沼市、仙台市に
野菜類、缶詰、掃除用具、幼児用おむつ、マスクなどを運んだ。
石巻市の避難所では、女性会員がマッサージをしながら
話し相手をする傾聴ボランティアに参加。
また、数人の会員が石巻市内の災害宅に駆けつけ、
テレビ、畳、ピアノなどを運び出した後、泥をシャベルで掻き出す作業を繰り返した。
大災害から2カ月半がたとうとしている。被災地に寄り添い、支援活動をしてきた
多くの人たちも、時間の経過とともに自分たちの生活に戻っていく。
民間ボランティアの活動は次第に下火になっていくだろう。
世間もマスコミも民間ボランティアの活動には注目する。
しかしどうした訳か、宗教団体の活動には冷たいように思う。
彼らの慈善活動、支援活動は当然の行為で、
あえて取り上げるまでもないということなのか。
教会のアジア北地域広報ディレクター、コナン・P・グレームスさん(64)は、
東北の被災地に6回、足を運んでいる。
ここまで、ボランティアに携わった教会員は延べ4000人以上、
活動は6万時間、支援物資は150トンを超えた。
教会の静かな活動は冷めることはない。変わらぬ歩調で続く。
米ソルトレーク・シティーの教会本部は追加の人道支援資金の拠出を決定した。
われわれは、末日聖徒イエス・キリスト教会
(モルモン教会)の活動を記憶しておいていいと思う。
(福島保/SANKEI EXPRESS)