●日本の影響力

  英国BBC放送が、44カ国、約4万人を対象に行っている
  「世界に良い影響を与えている国」という世論調査で、
  日本は過去5年間、上位4カ国以内にランクインされています。
 
  2011年の調査においても、4位にランクインされました。
 
  同じくBBCの調査、「自国の影響力に対する自己評価」では、
  日本人の自国に対する評価は約40%と、
  他国に比べて低い水準にあります。
 
  良い言い方をすれば「謙虚」、悪く言えば「卑下」ですが、
  どちらにしても、日本人が思う以上に、
  世界は日本を評価しているのは確かなようです。

  海外からみた日本のイメージには「自然の豊かな国」
  「技術力の高い国」「豊かな伝統と文化を持つ国」などがあるようです。
 
  近年では日本の「ポップカルチャー」といわれる
  マンガやアニメが世界中に旋風を巻き起こしており
  「クール・ジャパン」と称され、愛されています。
 
  絵の繊細さだけでなく、ストーリーも内容が濃く、
  想像力を掻きたてます。
 
  海外のスポーツ界でも、日本のスポーツマンガに
  影響を受けたという選手が少なくないようです。

  ところで、日本の芸術が評価されているのは
  近年始まったことではありません。
  1850年ごろ、葛飾北斎が描いた「北斎漫画」が
  日本陶器の輸出の包装紙に使われ、
  受け取ったフランス人がそのデッサンの秀逸さに驚嘆し、
  ジャポニズムが広まったと言われています。
 
  その後、パリで万国博覧会が行われた際に
  日本の浮世絵が出展されました。
 
  写実主義に縛られていた欧米の画家達に強烈な印象と影響を与え、
  近代美術への足がかりになったと言われています。
 
  ゴッホは歌川広重の浮世絵を模写し、
  人物画の背景に浮世絵をあしらったりしていました。
 
  約150年以上も前から、日本の美術は
  世界に多大な影響を与えていたのです。

  3月11日の震災以後、日本人のマナーの良さ、真面目さが
  世界中から評価されました。
 
  しかし原発問題、政権不安など3ヶ月経った今でも
  未だに多くの問題を抱え、日本の「良い影響力」は
  薄れつつあるかもしれません。
 
  しかしながら、日本人として、助け合い、
  一丸となって復興を推し進めれば、
  来年も自然に「世界に良い影響を与える国」と評価され、
  そして復興とともに自信を取り戻した日本人は、
  謙虚過ぎず卑下もせず、
  まっすぐに自己評価できるのではないでしょうか。
 
  (あるる)