●健康比較

  1月31日、厚生労働省から「国民健康・栄養調査
  (2011年11月実施)」の結果が発表されました。
 
  それによると、生活習慣病の予防・改善を目的に
  生活習慣の改善に取り組んでいる人の割合は、
  男性で50.4%、女性で57.6%でした。
 
  半数以上になりますので多いように思いますが、
  現在、日本人の3分の2近くの死亡原因が
  生活習慣病だとされています。
 
  生活習慣の改善に取り組んでいない理由の半数以上が、
  「病気の自覚症状が無いため」です。
 
  生活習慣病は、毎日のよくない習慣の積み重ねによって
  引き起こされるもので、症状が出て生活習慣を変えても、
  それだけでは病気が治癒しないケースも多いようです。

  生活習慣病にならないためには、適度な運動や、
  正しい食生活が必要になってきますが、
  同調査から所得によって差が生じているのが分かります。
 
  例えば、世帯所得が200万円未満に運動習慣が無い割合が多く、
  200~600万円、600万円以上になるにつれて、
  その割合は低くなっています。
 
  また、毎朝きちんと朝食を食べる人の割合や、
  野菜摂取量も200万円未満が少なく、
  600万円以上が多いという結果となっています。
 
  所得が低いために運動をする経済的余裕が無い、
  栄養を考慮した食事が出来ないなどと、
  所得による「健康格差」が生まれているのかもしれません。

  また、肥満者の割合、野菜・食塩摂取量、歩数、
  喫煙・飲酒者の割合を調査した
  都道府県別ランキングが公表されています。
 
  ランキングによると、
  肥満者割合の少ない県の1位は山口県(22.1%)、
  鳥取県は最も歩数が少なく(5634歩・成人男性)、
  飲酒習慣者割合の2、3位が鳥取(48.5%)、島根県(48.3%)、
  広島県は喫煙者の数が少ない県(33.8%・41位)となっています。
 
  以外なところでは、肥満者割合の1位は
  長寿の沖縄県で45.2%でした。

  以上のことは、あくまでもデータでの数字です。
 
  鳥取県にお住まいでも1日1万歩を歩かれている方や、
  個人的に運動や食事に気を付けている方も
  たくさんいらっしゃることでしょう。
 
  自身が一般的に比べてどの位置にあるのか、
  健康に気を使えているのか、使えていないのか、
  参考にされてみてはいかがでしょうか。
 
  毎日少しずつの良い習慣の積み重ねで、
  健康と寿命は延ばすことができそうです。
 
  (あるる)