●やるべきことをやる!

  先週22日、英格付会社フィッチは日本国債の1段階引き下げを発表しました。
 
  フィッチによる格下げは02年11月以来、約9年半ぶりです。
 
  フィッチは国債の発行残高の急増による信用リスクの高まりを
  格下げの理由に挙げています。
 
  実際、IMFは日本の公的債務残高が年末までにGDPの236%に達すると
  推計しており、ギリシャの160%、イタリアの120%を大きく上回ります。

  日本の財政や債務状況が突出して悪いのは周知の事実ですが、
  主要通貨に対して円は独歩高、国債利回りは約9年ぶりの低水準となっており、
  日本国債や円への世界の評価は高く、安全資産に位置づけられてきました。
 
  しかし、国債発行額が税収を上回る異常事態が4年も継続している日本に対し、
  格付会社は日本の格下げに動いてきました。
 
  それはまるで2、3年前のギリシャやスペインを見ているようです。
 
  今でこそ、金融市場の関心は欧州市場にあり、
  消去法で円や日本国債が買われる展開が続いていますが、
  欧州情勢が落ち着きを取り戻した時、
  次なる標的は日本と感じている方は多いと思います。

  将来、消去法による日本買いが終焉し、実勢悪からの日本売りが始まるならば、
  日本国債や円が過大評価されている今のうちに手段を講ずる必要があります。
 
  先週、財務省が発表した11年末の対外純資産は
  前年末比0.6%増の253兆100億円となっており、
  日本は21年連続で世界最大の債権国の座を維持しています。
 
  これは、円が360円から値上がりを続けた過程で築かれたものです。
 
  円高すれば対外資産の価値は目減りしますが、それでも21年間、
  世界最大の債権国となっています。
 
  これが円安に転じれば対外資産の価値は高まり、
  円の減価を補填してくれることになります。
 
  日本の成長が止まり、縮小を始めることで40年続いた円高トレンドが終わり、
  トレンドが円安に転じれば、国内資産と対外資産のどちらの価値が
  増していくかは明白ではないでしょうか。

  将来の日本売りを想定した場合、円高のうちに対外資産を保有すべきです。
 
  また、外国通貨にも不安を感じておられる方には、金や白金といった貴金属、
  実物資産が良いと思います。
 
  高名な金の専門家が、
  「日銀OBが円資産を金に換えたいと相談にやって来た」
  とブログに書いていました。
 
  日本円の現状をもっとも理解している人が日本円を手放したがっているようです。
 
  すべてとは言いませんが、円高のうちに外貨などの対外資産や貴金属に
  お手持ちの円資産を両替しておくことは、流れに沿っている行動と思いますが、
  いかがでしょうか。
  (あるる)
 
  なるほどと思う話ですが、資産のない自分には、縁遠い話だと痛感しています。