●星に願いを

  世間では夏休みの時期でしょうか。
 
  夏の行事と言えば、花火大会・夏祭り・海水浴・お墓参り・
  全国高校野球・キャンプなど様々な事が挙げられます。
 
  今夏、ご家族やお孫様との予定を立てられる方も多いかと存じますが、
  その中でも花火大会は全国398ヵ所で行われており、
  日本を代表する夏の風物詩となっていると思います。
 
  今回は子どもから大人まで幅広い年代で楽しめる花火について調べてみました。

  花火の起源には様々な説がありますが、
  紀元前3世紀の中国で爆竹が使用されたのが起源との説と、
  6世紀頃に中国で火薬が使われるようになるのと
  ほぼ同時に作られたとの説が多いようです。
 
  そして日本では、16世紀の鉄砲伝来以降に
  花火が製造されるようになったとされ、
  宣教師や唐人といった外国人の手による花火の記録が多くあります。
 
  ちなみに、日本で最初に打ち上げられた花火については、
  1589年7月に伊達政宗が観賞したという説もあれば、
  1613年8月に英国人ジョン・セリーヌが徳川家康に花火を見せたのが
  最初であるという説もあります。

  また、花火は火薬と金属の粉末を混ぜて包んだものに火を付け、
  燃焼・破裂時の音や火花の色、形状などを観賞するために作られました。
 
  その中でも、夏の夜空を彩る打ち上げ花火は、
  「玉」と呼ばれる紙製の球体に、
  「星」と呼ばれる火薬の玉を詰めて打ち上げる花火です。
 
  打ち上げ花火は大きく3種類に分けられ、
  「割物」、「ポカ物」、「型物」があります。
 
  「割物」は代表的な打ち上げ花火で、
  破裂した時に「星」が球状に飛散するものです。
 
  「ポカ物」は星が飛散しないもので、ランダムな方向に「星」が飛んでいき、
  「型物」は「割物」の変形で、土星のような形に「星」が飛散するものです。
 
  近年では、いろいろな形の花火が打ち上げられますが、
  「割物」、「ポカ物」、「型物」の違いに
  注意しながら見ることもおもしろいかもしれません。

  夏休みに入り、中国地方でも7月20日~9月1日の間に
  各地で花火大会が行われています。
 
  代表的なものをご紹介致しますと、
  広島では7月28日(土)「広島みなと 夢 花火大会」、
  8月11日(土)「宮島水中花火大会」、
  岡山では8月4日(土)「おかやま桃太郎まつり 第39回納涼花火大会」、
  山口では8月13日(月)「2012 関門海峡花火大会」、
  島根では7月28、29日(土、日)「2012 松江水郷祭湖上花火大会」
  があります。
 
  多くの見物客で賑わうと思いますが、
  夏の夜空に咲き誇る花の数々をどうぞお楽しみ下さい。
 
  (あるる)