10月28日  神権会 「キリストはわたしをどう思われるか」
 
  この日の神権会では、4月の総大会での
  十二使徒定員会 ニール・L・アンダーセン長老の説教
  「キリストはわたしをどう思われるか」について、学びました。
 
  その中で引用された、次の話が印象的でした。
 
  わたしは最近,主をどのように信じるかを
  すばらしい模範によって示した家族に会いました。
  ハイチのポルトープランスに住む
  オルガン・サンテラス,ソリン・サンテラス夫妻です。
  二人は次のような話をしてくれました。
  2010年1月12日,地震がハイチを襲い壊滅的な被害をもたらしました。
  そのときオルガンは職場,ソリンは教会にいました。
  3人の子供たち,ガンチ(5歳),アンジー(3歳),ガンスリー(1歳)は
  自宅のアパートにいました。
  一人の友人が付き添っていました。
  町のあちこちが見るも無残な有様でした。
  皆さんも記憶しているとおり,
  あの1月にハイチで何万人もの人々が命を失いました。
  
  オルガンとソリンは,子供たちを探すために,
  自分たちのアパートに駆けつけました。
  サンテラス家が住んでいた
  3階建てのアパートの建物は崩壊していました。
  子供たちは逃げ遅れていました。
  建物の崩壊があまりにもひどい場合,
  救助活動は行われませんでした。
  オルガン・サンテラスとソリン・サンテラスは
  二人とも専任宣教師として奉仕し,神殿で結婚していました。
  彼らは救い主を信じ,
  自分たちに対する救い主の約束を信じていました。
  しかし,悲しみは深く,涙がとめどもなく流れ落ちました。
  オルガンは,最もつらいその状況の中で
  次のように祈り始めたと語っています。
  「天の父なる神様,もし御心にかなうことでしたら,
  一人だけでも,子供を生かしてください。
  どうかわたしたちをお助けください。」
 
  何度も何度も,彼は霊感を祈り求めながら,
  建物の周辺を歩き回りました。
  隣人たちは彼を慰め,子供が亡くなったという
  事実を受け入れさせようとしました。
  それでもオルガンは,希望を持ち,祈りながら,
  倒壊した建物のがれき周辺を歩き回りました。
  
  そのとき,途方もなく奇跡的なことが起こりました。
  オルガンの耳に,小さな赤ちゃんの泣き声が
  かすかに聞こえたのです。
  それはほかでもない彼の赤ちゃんの泣き声でした。
  隣人たちは,何時間も,必死になって,
  自分の身を危険にさらしながら,がれきを掘り起こしました。
  夜が来て辺りはまっ暗になりました。
  耳をつんざくようなハンマーとのみの音が響き渡る中,
  救助活動を行っている人たちはもう一つの音を耳にしました。
  彼らは作業の手を止めて,音のする方向へと耳を傾けました。
  
  自分たちの耳が信じられませんでした。
  小さな子供の声だったのです。
  しかも,歌っていたのです。
 
  後日談ですが,5歳のガンチは,歌を歌ったら
  父親が自分の声に気づくのを知っていたと語っています。
  落ちてきた重たいコンクリートの下敷きになり,
  後に腕を切断することになりましたが,
  そんな状況で,ガンチはお気に入りの歌
  「神の子です」を歌っていました。
  時間が経過し,ハイチに住む多くの貴い神の息子,娘たちが
  暗くら闇やみ,死,そして絶望を経験していたとき,
  サンテラス家は奇跡を経験しました。
  ガンチ,アンジー,ガンスリーは
  押しつぶされた建物の下から生きて発見されたのです。
  奇跡はいつもそのように即座に起こるわけではありません。
  時折わたしたちは,熱心に祈り求めている奇跡が
  どうして今ここで起きないのだろうと考え込んでしまうことがあります。
  しかし,救い主に信頼を置いているかぎり,
  約束された奇跡は起こります。
  現世か来世か分かりませんが,すべては然るべき形に収まるのです。
 
  救い主はこう宣言しておられます。
  「あなたがたは心を騒がせるな,またおじけるな。」
  「あなたがたは,この世ではなやみがある。
  しかし,勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている。」
  主を愛し,主を信頼し,主を信じ,主に従うとき,
  主の愛と承認を感じることを証します。
  「キリストはわたしをどう思われるか」と自問するときに,
  皆さんは主の弟子であり,主の友であることが分かるでしょう。
  主はその恵みによって,皆さんが自分一人の力では
  できないことを皆さんに代わってしてくださいます。