文化・伝統・技術 …日本の木造駅舎

JR東京駅(東京都)

  今年の10月1日、東京駅の駅舎が5年に及ぶ復元工事を終え、
  開業時(大正3年)の姿に復元さました。
 
  100年もの間、時代を越えて多くの人に親しまれてきた
  国の重要文化財「赤レンガ駅舎」。
 
  高層ビル群の中にあって、ひときわ偉容を誇っており、
  東京の新たな観光スポットになっています。
 
  赤レンガ駅舎は、その名のとおり外壁が「赤レンガ」で作られている名建築。
 
  木とのコラボレーションも所々に見られます。
 
100年前の姿に復元された東京駅舎
 
http://www.jawic.or.jp/kidukai/tomonokai/mail_magazine/068_121031/img/00_1.jpg
ドーム屋根の下地は木材
(写真:鹿島建設)
 
  今回の復元で注目を集めたのは3階部分のドーム屋根。
 
  1945年の東京大空襲で焼失し、その後、八角屋根に復元されましたが、
  今回は再び、開業時のドーム屋根に復元されました。
  このドームの屋根部分の下地は木造です。
 
  木の骨組みの上に木製の板(=野地板)を貼ってつくられています。

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100年間東京駅を支えてきた松杭(写真は切断後)。
まだ使えるくらいしっかりしています。 (写真:鹿島建設)
 
  また、今回の復元工事の大きな課題の一つは免震対策でした。
 
  関東大震災でも倒壊せず、100年経ってもしっかりと支えていたのは
  地下から見つかった長さ6mの約1万本の松杭。
 
  松杭は水中でも100年以上持つと言われていますが、
  今回の工事では、松杭には素晴らしい耐久性があることが
  改めて証明されました。
 
  復元工事では、巨大地震にも耐たえられるよう、
  松杭はすべて抜き取られ、最新技術を駆使した
  免震装置が設置されました。
 
  東京駅の赤レンガ駅舎のように、
  歴史ある駅や建造物は永く後世に残したいですね。
 
  今号では、昔ながらの趣きのある駅舎や最新の木造駅舎を紹介します。
 
  機会がございましたら、見学されてみてはいかがでしょうか。
 
  あらためて見ると、木の味わいや歴史を感じることができたり、
  伝統的な建築技術、和風や洋風の建築美や
  素晴らしさを感じることができると思います。
  (木づかい友の会通信)