●2000年の歴史

  近年、スーパー銭湯や温泉施設などで
  当たり前のように目にするのが「サウナ」です。
 
  国内には20000施設以上ものサウナがあると言われ、
  疲労回復やストレス解消、汗をかくことによる老廃物の排出など、
  様々な健康への効果が期待されています。
 
  現在、サウナ愛好家は全国で1000万人を超えるそうですが、
  世界的にも老若男女を問わず人気を博しており、
  サウナを設置した施設は世界中に数多く存在します。
 
  本日はそんなサウナに纏わるお話です。

  そもそも、サウナの歴史は古く、今から約2000年前に遡ります。
 
  発祥の地は北欧フィンランドですが、白夜の夏、
  厳寒の冬という厳しい生活環境の中で生まれました。
 
  当時、現地の人々は食糧を貯蔵・燻製にするための小屋で
  汗を流していたそうですが、
  次第に労働の疲れを癒す効果が確認され、
  その後は汗を流すための専用施設が作られるようになりました。
 
  サウナが世界中に広まるきっかけは、
  1936年のベルリンオリンピックです。
 
  当時、フィンランド選手がサウナを持ち込んだことに由来し、
  日本の場合、東京オリンピックで選手村に
  サウナが設置されたことから、全国に広まったと言われています。

  ちなみに、サウナの種類には、大きく分けて乾式と湿式があります。
 
  スーパー銭湯や公共の浴場などに多いのは乾式のサウナで、
  ドライサウナとも呼ばれています。
 
  ドライサウナは室温が80~100℃と高温の設定がほとんどです。
 
  それに対して湿式のサウナは、蒸気やお湯を流して
  直接サウナ室を温めるサウナで、
  スチームサウナやミストサウナなどと呼ばれています。
 
  室温は約40~60度と低温で、初心者や年配の方でも
  身体に負担をかけることなく楽しむことが出来ます。
 
  また、乾式サウナの湿度が10%程であるのに対し、
  ミストサウナの湿度は100%に近く、
  低温多湿の空間となっているため、
  美容や乾燥対策の面でも注目されています。

  そんなサウナですが、最近では「家庭用サウナ」も
  人気を集めています。
 
  その種類は様々で、入浴時間を利用するために
  浴室暖房乾燥機にミストサウナの機能を搭載したものや、
  コンセントを差し込んで使用する家電タイプのものまで
  登場しています。
 
  これから寒さも厳しくなってきますが、
  温泉や銭湯へ行かれる際には是非サウナを利用して、
  良い汗を流してみてはいかがでしょうか。
  (あるる)