●海外気分

  「コストコ」というアメリカ生まれのスーパーをご存知でしょうか。
 
  飛行機の格納庫を改造して作られたのが始まりで、
  現在、世界各国で約600店舗が展開されています。
 
  店内は、入荷したままのパレットに乗っている商品が
  そのまま並べたような形になっています。
 
  また、天井の高さは8.5メートル、
  むき出しの配管の横に体育館で使われるような照明がぶら下がり、
  そのすぐ下まで商品を満載した棚がそびえ立っており、
  どこから見ても倉庫なのです。
 
  店舗と倉庫を兼ねているため「倉庫店」と称され、
  商品は食料品から日用雑貨、電化製品など、
  輸入雑貨も含めて幅広く取り扱われています。

  コストコの最大の特徴は会員制だということです。
 
  年会費形式で、法人会員は3675円、個人会員は4200円となっています。
 
  入店時に会員カードに貼られた写真を基に本人確認が行われるため、
  基本的には本人のみの入店となっていますが、
  同伴は2名までなら許されています。
 
  他に、店内の独特の雰囲気も魅力の一つとなっており、
  商品陳列からトイレに至るまで世界共通の設計になっているため、
  まるで海外に来たかのような錯覚を覚えるそうです。
 
  フードコートでも、直径45センチのピザや
  長さ20センチ以上のホットドックなどを食べることもでき、
  手頃な価格で海外旅行のような気分を満喫できるのです。

  驚くべきことは、販売単位の大きさです。
 
  食料品に関してはキロ単位での販売の物が多いため、
  小分けできない不便さもあります。
 
  しかし、「うちだけでは消費しきれない」と言ってお裾分けしたり、
  分け合うために仲間同士で連れ立ってお店に出かけたりする人達も多く、
  仲間との楽しいショッピングになることは間違いなさそうです。
 
  ちなみに、日本法人の本社がある川崎倉庫店では、
  1リットルの牛乳を2本セット売り、牛肩ロースはキロ単位、
  ロールパンは36個で1袋といった形で売られています。

  そして来月、日本国内14店舗目となる広島倉庫店が
  マツダスタジアムの隣にオープンします。
 
  スタジアムで試合が行われる時は、
  屋上駐車場を球場用一般駐車場として利用することもできるようです。
 
  一部の商品であればオンラインショップで購入することも可能ですが、
  海外気分が味わえる独特の空気感を求めて、
  是非、倉庫へ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。