●アヒルに乗って

  世界文化遺産に登録されている「厳島神社」。
 
  その厳島神社の沖を水陸両用車で巡る観光事業が
  今月下旬に始まるそうです。
 
  現在、水陸両用車は全国7ヵ所で観光用として運行されておりますが、
  中国地方での導入は初めてです。
 
  今回、厳島神社で運行される水陸両用車は
  全長3メートル、幅1.5メートルの4人乗りとなっています。
 
  宮島水族館近くの砂浜から出発し、時速4キロで浅瀬から海上を進みます。
 
  そして、大鳥居には約10メートルまで近づくことができ、
  20分をかけて往復するプランとなっているようです。

  世界初の水陸両用車は、今から70年前の1943年に実用が開始された、
  ゼネラル・モーター社製のモノまで遡ります。
 
  水・陸共に走行が可能であることから、
  当時は軍事用として用いられることが多かったようです。
 
  しかし、今ではその特性を生かし、
  観光事業や防災、趣味などにも利用され、
  世界的にDUKW(=アヒル)の愛称で親しまれています。
 
  趣味に用いられる水陸両用車では、
  キャンピングカータイプやスポーツカータイプ、
  観光・輸送用のバスタイプなど幅広いタイプがありますが、
  日本においては水上を走行する場合、法律上の船舶として扱われるため
  運転手は通常の自動車免許のほか、船舶免許も必要になるようです。

  水陸両用車となると、気になるのは価格だと思います。
 
  米国のRECREATIVES INDUSTRIES社が製造する、
  「MAX」という水陸両用車がありますが、
  2人乗りの「MAXⅡ」の車両本体価格は150~190万円、
  4人乗りの「MAXⅣ」だと170~230万円程度になります。
 
  価格の違いはエンジンの性能差で、
  高いほど馬力があるエンジンが搭載されています。
 
  そして、昨年末にニュージーランドで生まれた水陸両用4輪バギーは、
  BMWのバイク用エンジンを搭載しており、
  米国市場にて約4万ドルで販売され、
  14年までには世界展開も目指しているようです。

  普通車と比べても決して高い価格ではない水陸両用車。
 
  自動車税や車庫証明も必要ないため、維持費も安くなります。
 
  しかし、ナンバープレートが取得できないので、
  国や自治体が管理している公道を走ることができません。
 
  よって、マイカー代わりというわけにはならないようですが、
  一度は水の上を走ってみたいという方も多いことと思います。
 
  これを機に、まずは水陸両用車を体感できる厳島神社に
  足を運んでみられてはいかがでしょうか。
 
  (あるる)