営業マンにすすめられた部屋を買ってはいけません。

  宇部でも、マンションの建築が
  相次いでいますが、
  こんな記事が目に留まりました。
 
  マンション購入のプロセスの中で避けては通れない商談。
  営業マンとの商談では申し込むまでに必ず「部屋を絞る」
  という場面が必ずやってきます。
  ここで営業マンのすすめる部屋に絞ってしまっては
  一生後悔するマンションを購入することになりかねません。
  よく肝に銘じて商談に臨む必要があるのです。

営業マンにとってあなたという存在はパズルのワンピースにしかすぎない。

  マンションを販売するというのは全ての住戸を完売するまで続きます。
  
  買う側にとっては一生にそう何回もない大きな買い物ですが
  売る側にとっては大勢いるお客様を「薄く長く」伸ばして
  お客様を「余らす」ことなくなるべく多くの住戸の契約を目指す
  「完売パズル」のひとつのピースとして見ているのです。
  100戸のマンションであれば、
  完売パズルを完成させるには100ピース必要です。
 
  つまり100組の契約者が必要です。
 
  でもその100組がもし同じ住戸に申込をしたら1戸しか売れません。
 
  100組いても同じピースが100個では売る側にとっては1組分の価値しかないのです。

どんなにバランスに気をつけても人気に差が出る価格表

  売る側はその完売パズルを無駄が出ないように
  早く完成すること目指して値付けをします。
 
  人気が偏らないようにバランスをとります。
 
  マニュアルもありますし、住戸プランや眺望などあらゆる条件を吟味して
  全ての住戸に申込が入るように値付けをするのです。
  しかし、どれだけ一生懸命値付けをしても、
  集客が始まると人気住戸と不人気住戸はすぐにはっきりしてしまいます。
 
  繰り返しになりますが売る側としては人気住戸にたくさん申込が入っても
  お客様よりも住戸数が少なければ意味がないのです。
 
  デベロッパーとしてはお金をかけて広告をしてお客様を集めても、
  無駄になってしまうのです。ましてや、
 
  他に空いている住戸があるならなおさらです。
 

偏らないためには誘導する

  もうおわかりだと思いますが、
  いかにもお客様のためのように特定の住戸をおすすめするのは、
  空いているのを埋めるためです。
 
  これが実は効果てきめんなのです。
 
  あるタイプが1階から最上階まで全く検討者がいないマンションがありました。
 
  そこで、ある日の朝礼で
  「本日は◯タイプの強化日です。
  全ての検討者に検討者ごとの理由を考えてこのタイプをおすすめしましょう。」
  と号令をかけました。
 
  実際はお客様ごとの理由なんてそんなに思いつくものでもなく無茶な考えでした。
 
  しかし結果は1日でそのタイプの1/3に購入見込み客が現れたのです。
 
  売る側からすると成果が上がった一日でしたが
  こんなに簡単でいいのだろうかと思う一日でもありました。
 
  お客様にとってベストの選択をしてあげたとは決して言えなかったからです。
 
  ここまで読んで「自分は絶対そんなのには引っかからない」
  と思う人も多いと思いますがそんな人ほどあっさりと誘導されてしまうのですよ。
 
  少し、実際の誘導トーク例を挙げてみます。(次回)
 
  (ダイヤモンドオンライン)