●目覚めの一杯

  朝、目覚めの一杯として、コップに一杯の水を
  飲むのが習慣だという方は多いと思います。
 
  特にこの暑い季節では、寝ている間に大量の汗をかくので、
  喉の渇きを潤すために水を飲みます。
 
  その水を飲むという自然な行動が、
  科学誌「Frontiers in Human Neuroscience」で、
  私達の体にとって必要であることが証明されました。
 
  さらに、新たな発見も同時に発表さました。
 
  それが、水を飲むだけで、集中力や記憶力が向上するというものです。

  イースト・ロンドン大学とウェストミンスター大学から発表された
  研究報告によると、知的作業の前に水を約500ml飲むと、
  飲まなかった人に比べて、14%反応時間が速くなるというのです。
 
  これと同様の実験を子供にもしたところ、
  成人よりも子供の方が顕著にその結果が表われたそうです。
 
  子供の場合は、コップ一杯の水でも、
  大人よりポジティブな影響が大きかったそうです。
 
  のどが渇いた人に対して実験を繰り返したところ、
  効果はもっとはっきりと確認されました。
 
  さらに現在、研究者は温度が結果に与える影響についても
  実験を行なっており、知的能力を最大限に発揮するための、
  水の量と温度を見定めようとしているそうです。

  でも普通に考えますと、運動後でもない限り500mlの水を
  一気に飲むことは容易ではありません。
 
  そこで、人が1日に必要な水分量を調べてみました。
 
  体重1kg当たりに必要な水分量は、幼児100~120ml、子供50~100ml、
  成人50ml、老人40mlと考えられています。
 
  つまり、体重60kgの成人であれば、
  約3リットルの水分摂取が必要となります。
 
  1日の食事で摂取する水分量を1.5リットルとすれば、
  あと1.5リットルは最低でも摂取しなければ、
  集中力が低下している計算になります。
 
  ところが、人が一度に摂取できる水分量は200mlから250ml、
  1時間では800mlが限度だと言われています。
 
  つまり、それ以上を1回に摂取しても無駄で、
  時間を空けて小まめに水分補給することが大切です。

  例えば、デスクワークを8時間すれば480mlの水分が失われ、
  40度のお湯に10分間浸かるだけで500mlの水分が失われます。
 
  これらだけでも小まめな水分補給が、
  効率を上げるために必要なことがわかります。
 
  さらに、起床直後は長時間にわたって水分補給ができていないため、
  血液の流れが悪く、血管障害の原因になります。
 
  午前中に脳梗塞が発生しやすいのも、
  起床後の水分不足が一因になっているわけです。
 
  まさに、命の水と言っても過言ではありません。
 
  たかが水一杯、されど水一杯。
 
  それこそが脳を活性化させ、
  その日一日をより良く過ごさせてくれるのですから、
  是非習慣にしたいものです。
 
  (あるる)