●功績を掴むために

  ナウル共和国という国をご存知でしょうか。
 
  太平洋の南西に浮かぶ小さな島です。
 
  この国は今、史上最大の破綻国と言われています。
 
  しかし、1980年代には世界で最も高い国民所得を得ていた国であり、
  世界一豊な国と言われていました。
  その国が15年間栄えた理由はリン鉱石の発掘。
 
  そして、破綻した理由はリン鉱石の枯渇にありました。
 
  全年齢層が国から年金を支給されていたため、
  国民は働き方を知らず、今や失業率90%。
 
  インフラ整備もできない国になってしまいました。
 
  この国は有限である資源に頼りすぎることがいかに怖いのかを
  世界中に教えてくれているのではないでしょうか。

  鉱物資源の中でも重要視されている金の可採年数は
  20年以内とまで言われています。
 
  その他多くの重要な資源もあと50年が経てば
  採れなくなるものがほとんどです。
 
  こんな中、資源を補填する方法の一つとして考えだされたのが、
  宇宙で鉱物資源を採掘するということです。
 
  地球に落下してきた隕石を見てみると、
  白金、ロジウム、イリジウムさらに金などの
  貴重な金属が豊富に含まれていることが分かっています。
 
  プラネタリー・リソーシズ(小惑星鉱業を目的とする
  アメリカ合衆国の企業)によると、
  白金を多く含んだ直径500メートルほどの小惑星でも
  地球にある白金族金属の全備蓄分を上回る分量を
  含有している可能性があるようです。

  そして、小惑星から資源を手に入れることはもはや
  SF世界のものではないと言われております。
 
  実際にアメリカ合衆国では小惑星の研究に
  1億5000万ドルの予算が割り当てられました。
 
  その内容は無人宇宙船で小惑星をキャッチし方向を変え、
  月周回軌道に送り込み、小惑星についてのサンプルを入手する
  などが考えられています。
 
  また、小惑星で資源が採れるとなると
  宇宙での資源の加工も容易になります。
 
  そうなると宇宙開発をスムーズに進めることにも繋がります。
 
  小惑星は地球にとって宇宙のオアシスのような存在であり、
  人類がこれから生きていくために
  不可欠な存在になり得るのかもしれません。

  以前からこのように小惑星から資源を採る
  という計画は考えられていました。
  しかし、コストの面で採算が取れないあまりに
  その計画が進むことがありませんでした。
 
  しかし、今は採算を度外視にして小惑星の調査に乗り出しています。
 
  小惑星の調査が活発に行われるようになってきているということは、
  地球の資源が枯渇するという懸念が少しずつ強くなってきている
  ということではないでしょうか。
 
  有限である地球の資源を救うために、
  今はまだ調査という段階ですが、無限に広がる宇宙に
  未来を掴み取りに行く時代が近づいてきているのかもしれません。
 
  (アルフィックス日報)