●巨震アラーム
            
  先月、東日本大震災発生から3年が経ちました。
 
  「もう」なのか「まだ」なのか、国民それぞれに
  感じ方の違いはあるのではないでしょうか。
 
  最近になって、東日本大震災に限らず、
  日本では珍しくない巨大地震の発生において、
  ある研究に注目が集まっています。
 
  それが「スロー地震に関する研究です。
 
  近年では、日本のみならず世界中でもこの研究が注目を集めています。

  その理由は、巨大地震に何らかの影響を与える
  可能性があると考えられているからです。
 
  地震には直下型地震やプレート間地震など、
  いくつかの種類がありますが、その中でも「スロー地震」は
  人間では感じることのできない地震(揺れ)を指します。
 
  また、「スロー地震」は、数時間や数日間,数ヶ月間と長期間続くため、
  長周期の地殻変動を引き起こすことも確認されています。
 
  ただ、通常の地震とは異なり、直接被害をもたらすことがないため、
  これまであまり注目はされていませんでした。
 
  この「スロー地震」が、注目を浴びることになったのは、
  東日本大震災の直前に観測されていたことがわかったためです。
 
  東日本大地震の発生が3月11日、
  スロー地震の発生が2月中旬と3月9日だったのです。

  「スロー地震」は、小さくゆっくりとした震動の繰り返しを伴いながら、
  その活動場所を徐々に移動していく性質があります。
 
  この活動場所の移動が、東日本大震災の破壊開始点に伝わり、
  最終的に断層の破壊を活性化させてしまったと考えられています。
 
  つまり、巨大地震がいつ起きてもおかしくない状態の中で、
  「スロー地震」が最後の引き金となった可能性が多いに考えられるわけです。
 
  そういったことが少しずつわかってきている中で、
  国土地理院から今年1月10日に房総半島沖で
  「スロー地震」の発生が報告されています。
 
  房総半島では1996年から定期的に観測されてはいるものの、
  2002年、2007年、2011年と最近はこの発生間隔が
  短くなっていることが気掛かりな点です。

  「スロー地震」に関する報道はされていますが、
  広く周知されていないのが実情ではないでしょうか。
 
  通常の地震は突然被害を与えますが、スロー地震は発生しても、
  すぐに誘発しない限り、多少準備を行なう時間があるように思います。
  6年程前から携帯電話での緊急地震速報のアラームが鳴るようになり、
  東日本大震災でもたくさんの方がこのアラームによって助けられたそうです。
 
  このスロー地震も、巨大地震に対する準備を行なう上での
  アラーム機能の1つとして認識しておいても良さそうです。
 
  日本に住む限りは、地震と上手く付き合って
  いかなくてはいけないのですから・・・。
 
  (アルフィックス日報)