● 待てば海路の日和あり
 
  約6年間に亘る長い下げ相場の終焉が見えてきた上海総合指数、
  既に年初来の高値を更新しております。
 
  急発進した理由としては2つ、1つは“上海-香港市場間の
  株式相互流通テスト政策”が10月13日にスタートする
  という可能性が高まったことによる期待買い、
  もう1つは“新エネルギー自動車の車両購入税を免除”する方針が
  国務院常務会議で決定したことです。
 
  まず、上海-香港市場間の株式相互流通テスト政策に関しては、
  現在、中国本土の投資家のみが取引可能となっている上海A株も
  外国個人投資家が買えるようになることから資金が流入し始めています。
 
  加えて、この時期、香港市場では企業の中間決算が控えており、
  景気回復の兆しが見えることから米ドル売り・香港ドル買いが進んでいます。
 
  香港ドル高を防ぐため、香港金融管理局は7月に
  2012年末以来の為替介入を行い、決められたレートである
  1ドル=7.75香港ドル以上にならないように市場介入を続けています。
 
  また、新エネルギー自動車の普及については、
  より具体的で2014年9月1日~2017年末までの間、
  国務院の認可を得た中国国内で販売される電気自動車、
  プラグインハイブリッド車、燃料電池車について、
  車両購入税を免除するという内容です。
 
  更に、公共機関が率先して購入するように数字目標も設定しています。
 
  2014年、15年、16年について新エネルギー自動車の割合を
  それぞれ10%、20%、30%とし、それ以降毎年比率を引き上げること、
  北京、天心、珠江デルタ地帯など大気汚染の激しい都市では、
  2014年の新エネルギー自動車の割合を
  他の地域よりも厳しい15%以上としています。
 
  電気自動車を増やすと同時に、充電設備も増やす必要があるため、
  各方面のインフラ整備対策が取られることから、
  香港、上海株全体に連想買いが入り今回の価格上昇に繋がっております。
 
  実際、上海期貨交易所に上場されている銅、アルミニウム、亜鉛、鉛などは、
  この3ヶ月間で軒並み8~17%上昇しております。
 
  主力商品である銅は一時、青島港保税区の不正担保の取り締まり強化から
  在庫が急減し、投機的な買い上げも見られましたが、
  在庫が増えた現在でも堅調に上昇推移しておりますので、
  実需に基づいた買いであると考えることができます。
 
  (アルフィックス日報)