【 日本文化に学ぶ 】

  一般的に衣服といえば「洋服」が主流となっております。

  戦後、生活スタイルを「いかに欧米化するか」に重点を置いていた
  日本の背景を考えると当然と頷けます。

  一方着物は、現在の日常着とは少し違うものですが、
  日本の文化、伝統を引き継ぐ意味でも、今、改めて見直されています。

  最近では、リサイクル着物のお店が増えた事や、
  気軽に楽しく着物を着ることをコンセプトとした雑誌の刊行などで、
  若者を中心に着物を着る人が増えているそうです。
  
  今の着物のスタイルが確立されたのは江戸時代後期と言われています。

  平安時代までは女性も男性も肌着、袴をベースとして衣を重ねていました。

  安土・桃山時代になると袴は省略され、
  もともと肌着とされていた「小袖(こそで)」を表着1枚として、
  後期には帯を締める形へと変化していきました。

  服装の変遷は女性が特に分かりやすく、
  大河ドラマ「花燃ゆ」は江戸時代なので
  今の着物スタイルとほぼ同じ形をしていますが、
  少し時代を遡ればまた違った様式の着物姿を見ることができます。

  「軍司官兵衛」を改めて観る際や、
  次クールの「真田丸」をご覧になる際に一度服装に注目してみると、
  面白い発見があるかもしれませんね。
  
  さて、江戸時代といえば、「世界でも類を見ないほど清潔な町」
  とまで評される最大の「リサイクル社会」であったことは有名です。

  着物も例外ではなく、着物を着倒したら、ほどいてお布団に。

  布団を使い倒したら、それが座布団になって
  今度はおむつに、ぞうきんに、そしてはたきに…。

  究極のリサイクル品といえるかもしれません。

  着物に限らず、布は全て高級品でしたので、
  リサイクルと加工を繰り返し、
  再生紙(トイレットペーパー)になるまで使い続けたそうです。

  ちなみに当時の男性の下着の代名詞である「ふんどし」にも
  リサイクル、レンタル業があったことはあまり知られていません。

  現在ではちょっと考えられないようなお話ですが、
  使い古した下着も貴重な布の一つとして重宝されていたようです。
  
  現在日本では年間約250 万トンの繊維製品が消費され、
  150万トンはゴミになっているといわれています。

  リユース・リサイクル率は20%以下。

  リサイクル率が50%を越える古紙や
  ビン・カン、ペットボトルなどに比べはるかに低い水準です。

  かつての日本文化に習って、現代日本を
  「世界で最も清潔でエコな国」としていきたいものです。

  (アルフィックス日報)