●髪の毛だってリサイクル   
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  身だしなみを整えるため定期的に髪を切りに行く方もいらっしゃるかとは
  思いますが、「髪を切る」という行為は身だしなみを整えるという目的だけでなく
  自分の気持ちを一新したい、または他人に自分をアピールしたい
  などといった心理の観点から決意表明の表れとも言われています。

  そのような心理的な行動も相まって髪を切りに行きますが、
  切った後の髪はと言うとごみ袋に収められ捨てられるというのが当たり前でした。

  ですが、その捨てられていた髪の毛を電力に変えた人物がいること、
  また髪の毛が幅広く再利用されていることをご存知でしょうか。
 
  その髪の毛を電力に変えるという画期的な発明をしたのが、
  ネパール出身のミラン・カルキという青年です。

  彼はネパールの農村地帯に生まれました。

  自然に囲まれた環境で育ちましたが、彼が生活する地域は
  ライフラインが不十分であったため、1日の約3分の2は停電に陥っていたそうです。

  そんな不便な生活を変えるべく学校に通いながら仲間と共に
  発電の研究に取り掛かりました。

  発電に関する様々な実験を行い試行錯誤した結果、
  彼が注目したのが髪の毛を材料とした太陽発電でした。

  髪の毛には光の吸収や放出により物体に色を与えるメラニンが含まれていて、
  そのメラニンが電気にシフトする力があることを知ったミラン氏は研究を進め、
  製造コストも捨てられていた髪の毛を再利用したとあり、
  通常の太陽電池に比べて半値で髪の毛による太陽電池を開発しました。

  発電量はまだ低水準ではありますが、今後この研究が進めば、
  コストを抑えて環境に良い電力を作り出せると注目を集めています。
 
  また、イギリスでは髪の毛を原料にしたサングラスも作られています。

  イギリスでは年間約6800トンの髪の毛が切られ捨てられている状況の中、
  何とか利用する術はないものかと考えた
  美術大学の卒業生のアイディアによって作成されました。

  サングラスのフレーム部分を従来のプラスチック製ではなく、
  髪の毛と植物性の樹脂を使っているため、環境にも優しく、
  また斬新なデザインをも兼ね備えています。

  その他にも工芸品や櫛などの原料にも使われるなど、
  現在切られた髪の毛の利用は多岐に渡っています。
 
  今まで資源を大量に消費し、それに伴い大量のごみを廃棄していましたが、
  これからは私たち人間に備わっている資源も活用して
  地球に優しい環境作りを心掛けたいものです。

  (アルフィックス日報)