●国民の連休            
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  5連休は如何お過ごしでしたでしょうか。

  土、日、敬老の日、国民の休日、秋分の日と続き
  シルバーウィークと呼ばれましたが、国民の休日とは一体何の日なのか、
  ご存じない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

  実はこの9月の国民の休日は、2009年以来6年ぶりの登場なのです。

  国民の休日とは、元々は5月上旬における飛び石連休の
  解消・改善を望む当時の世論に応える形で
  1985年12月27日に祝日法が改正され、
  祝日に挟まれた平日を休日として定められたものです。

  しかし、2007年に祝日法の改正が施行され、
  4月29日は昭和の日に、5月4日はみどりの日にそれぞれ改められ
  正式に祝日に昇格したことにより、
  国民の休日が誕生する経緯となった5月4日が国民の休日になったのは、
  2006年が最後となりました。

  その間、2003年以降のハッピーマンデー制度により、
  敬老の日が9月15日から9月第三月曜日に変更され、
  9月に第二の国民の休日が登場するようになりました。

  連休の飛び石と言えば、
  フランスでは祝日が火・木曜日など週末前後にあたる場合は、
  週末と祝日に挟まれた平日を休みにして連休をとる
  「Pont ポン=休日と休日に橋を掛ける」という習慣があり、
  家族揃って旅行に出かけたり、
  レストランや企業も休業となったりすることもあるようです。

  また、オーストラリアでは州によって祝日の日数が違います。

  2015年度で見ますと、サウスオーストラリア州では10日、
  オーストラリア首都特別地域では13日と3日間の差があります。

  このように海外では祝日に対する考え方が
  日本とは違って柔軟なように思われます。

  大型連休は楽しみではありますが、
  日本のように一斉に横並びで休みを取るのは、
  観光地などの混雑の影響によるサービスの低下や、
  そこでしか休みが取れない為予定を詰め込み過ぎることにより
  かえって疲れてしまうなどの弊害があります。

  次のシルバーウィークが見込まれるのは2026年とされています。

  それまでに休日に対する考え方が見直され、
  休みの取り方を個人個人が自由に決めることが出来、
  仕事とプライベートを上手く両立出来るような社会を目指し、
  国民の休日という休みが、本当の意味での休日となっていって欲しいものです。

  (アルフィックス日報)