●2015年を振り返って(アルフィックス日報)
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  2015年の日本経済は、中国と米国に振り回された年でした。

  年始から、アベノミクスの期待感や円安の恩恵で、
  2000年に付けた高値を抜くほど堅調に推移していた日経平均株価でしたが、
  8月に起こったチャイナショックの影響で一時高値から
  16%も下落する場面がありました。

  ここにきて、中国経済の悪化が金融業界に流れ込んだのです。

  そして、落ち着きを取り戻したところで米利上げ観測が待ち構えておりました。

  今年一番の注目であった「米利上げ」。

  9月の米経済指標の結果が良く、利上げがほぼ確実だと思われていた
  9月のFOMCで、FRBイエレン議長が言い放ったまさかの延期発言。

  失望感から日経平均株価は9%も下落しました。

  日本経済は、今年の漢字「安」に象徴されますように、
  不安の多い年となったのではないでしょうか。
 
  ただ、不安な出来事ばかりではありません。

  今年の流行語大賞に選ばれた「爆買い」。

  円安の恩恵を受けながら、訪日中国人の数は昨年の倍となる
  400万人を越える見通しとなっております。

  旅行客一人当たりの消費額はおよそ30万円で世界第1位、
  年間では1兆2000億円の消費となる計算で、まさしく「爆買い」です。

  訪日外国人による消費の半数を中国人が占めており、
  日本経済を下支えし始めております。

  訪日外国人が使ったお金と、日本人旅行者が海外で使ったお金との
  差し引きである「旅行収支」は、2014年10月に55年振りに黒字化し、
  2015年は月別で見た場合、全ての月で黒字化を達成しました。

  商品相場におきましては、格言通り「未辛抱」。

  年始から米国の利上げ観測を受け、低調な値動きとなりました。

  相場格言も決して侮れません。

  来年は申年。申騒がしと言われ、相場の変動幅が大きく、
  値動きが荒いのが特徴です。

  前々回の1992年は、バブル崩壊が加速し、
  不動産と株価で約1200兆円という価値が失われたと言われ、
  日経平均株価の年間下落率は26.4%にも達しました。

  また、前回の2004年は、世界的な株高を背景に年始は堅調だったのですが、
  FRBの当時の議長であるグリーンスパン氏の利上げ発言で2月に下落。

  ただ、年間の上昇率は7.6%とまさに騒がしい1年になりました。

  来年は変動幅が大きい干支になりますので細心の注意が必要です。