●あの時、この人 新城幸也
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  8月5日の開幕まであと3ヶ月となったリオデジャネイロオリンピック。

  3ヶ月前の2月12日、競技中に左大腿骨を骨折、
  手術して30cmのボルトを入れていた五輪代表選手がいます。

  代表選手の発表は3月17日でしたので、まだリハビリの段階でした。

  それでも代表に選ばれたのは
  自転車ロードレースの新城幸也(アラシロ ユキヤ)選手です。

  骨折後、実際に自転車に乗って外を走れるようになったのは4月19日、
  今は復帰に向けて練習の強度を上げている途上とのことです。

  新城選手は1984年生まれの31歳、沖縄県石垣島の出身です。

  高校まではハンドボール、卒業後にロードレース選手を目指して渡仏します。

  アマチュアからステップアップして2006年よりプロチームに所属、
  その後、レースで上位入着を重ねたことが認められ、
  2009年より最高峰のカテゴリー(18チーム)のプロチームと契約、
  昨年まではフランスのチームに7年間在籍していましたが、
  今年からイタリアを拠点とするチームに移籍しています。

  世界三大ステージレースとされる、ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、
  ブエルタ・ア・エスパーニャを完走した初めての日本人であり、
  2012年のツール・ド・フランス第5ステージでは途中、暫定総合1位となり、
  敢闘賞を受賞して表彰台に上りました。

  また、世界選手権ロードレースでは2010年に9位、
  昨年は17位と世界レベルで戦える実力を持ちます。
 
  日本では知名度が低い自転車ロードレース
  (最近、日本自転車競技連盟の公式サプリに禁止物質が
  含まれていたことで話題になってしまいました)ですが、
  欧州ではサッカーやテニスに並ぶ人気スポーツです。

  今回の新城選手の移籍はもう一段階レベルアップするためと言います。

  その理由を「今のままではリオ五輪のメダルに届かない。
  五輪にこだわるのは、もっと日本で自転車競技を知ってほしいから。
  ツール・ド・フランスに5回出場しても、日本では大きく報道されない。
  僕がリオでメダルを取れば、東京五輪で注目される競技に変わるはずだ」
  と言います。

  そして、東京五輪は35歳で迎えますが、
  「東京で走れる選手って、たぶん僕です。
  僕の4年前のところを走っている若者がいないので、
  今からやれば間に合うって言いますけど、間に合わないですよ」
  と言い切ります。

  東京五輪で注目される競技に出来るか、
  3ヵ月後のリオでの活躍が楽しみです。

  (アルフィックス日報)