●広がる”こども食堂”
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  『こども食堂』をご存知ですか?

  16.3%。これは平均的な所得の半分を下回る世帯で暮らしている
  18歳未満の割合「子どもの貧困率」です。

  家計は子供の食生活にダイレクトに影響しますが、この数字は
  今の日本の子どもの「6人に1人が貧困に該当する」ことを示しています。

  厚労省の研究班が13年に実施した調査では、
  標準的な所得の半分を下回る世帯の子供は
  「家庭で野菜を食べる頻度が低い(週3日以下)」割合が一般世帯の2倍、
  「インスタント麺やカップラーメンを週1回以上食べる」割合は2.7倍でした。

  そんな中、2012年ごろから子どもだけでも1人で立ち寄れる
  『こども食堂』がスタートしました。

  最近テレビや雑誌でも取り上げられるようになってきた『こども食堂』ですが、
  周知度はまだあまり高くありません。

  あるときは喫茶店が、あるときは老人ホームの一室が、
  子供たちの食卓の場に姿を変えます。

  家庭が貧しく十分に食事ができない子はもちろん、不登校の子どもや、
  一人親世帯や両親の仕事が忙しいなどの理由で、
  夕食が不規則になりがちな子供たちに無料~低価格で、
  共同で食事をする機会を提供しようとする取り組みです。

  月1回~2回と定期的に開かれている地域が多く、
  子供は無料~300円前後でバランスの取れた温かい食事を、
  地域の人たちと食べることができます。

  『こども食堂』は、「孤食」が深刻な問題として取り上げられた東京で始まり、
  今では全国に広がりつつあります。

  昨年の夏、滋賀県内の福祉団体が『こども食堂』を作るよう呼びかけたところ、
  16の団体が手を挙げました。

  ただ、やはり慈善事業ですので開催地や開催日を増やしたい一方、
  運営費や食材費などの資金面での問題は大きいようです
  (運営のほとんどが食材の寄付と寄付金で賄われています)。

  また保健所の許可が下りず、なかなかオープンできないところもあるとか。

  そして何より、限られた地域の中でも、経済的な事情や生活での苦しさ、
  しんどさを抱えている家庭は見えにくいのが現状です。

  特に周りとの関わりを極力絶ってしまっている家庭にはなかなか
  『こども食堂』の存在が認知されないようです。

  今後、子供や保護者同士、学校の先生など、
  気付いた人たち・気付ける立場の人たちが『こども食堂』に誘い、
  紹介するという学校や地域全体の連携がもっとなされれば、
  子ども食堂ネットワークは飛躍的に拡大するのではないでしょうか。

  (アルフィックス日報)