●ジカ熱にも金(ゴールド)
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国内経済の低迷やルセフ大統領の汚職問題など、
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国内経済の低迷やルセフ大統領の汚職問題など、
なにかと不安の種の多いリオデジャネイロ五輪。
ここにきて、運営側の頭を悩ませているのがジカ熱です。
ジカ熱は蚊を媒介として広まる感染症ですが、
ジカ熱は蚊を媒介として広まる感染症ですが、
今年に入り性的接触による人から人への感染症例も発表されています。
主な症状は発熱と発疹で、発熱は高くても38.5度程度。
潜伏期間は2~12日の間ですが、感染した場合でも
8割は症状が出ない不顕性感染と呼ばれています。
また、発症しても2~5日間安静にしていれば
症状は治まるという程度のもので、
現在までジカ熱を直接の原因とする死亡事例は報告されておらず、
極めて致死性の低いウイルスです。
ジカ熱が大きな問題になっているのは、
ジカ熱が大きな問題になっているのは、
小頭症を引き起こす可能性が指摘されているためです。
ジカ熱と小頭症の関連性は、科学的に証明されてはいないものの、
ブラジルではジカ熱が拡大してから現在までの期間
約4000人の小頭症の乳児が確認されており、
その可能性が強く疑われています。
WHO(世界保健機関)も妊娠中のジカ熱発生地域の渡航や
発生地域から帰国後8週間は妊娠を試みることを避けるよう勧告しています。
ワクチンや治療薬はいまだ開発されておらず、
ワクチンや治療薬はいまだ開発されておらず、
ジカ熱対策としては「とにかく蚊に刺されないように気をつけること」のみ。
そのような状況にあって、特に家庭を持つ選手や女性アスリートを中心に、
オリンピック参加に対する不安や懸念の声が表明されています。
ジカ熱に関してはまだよくわからない部分が多く、予防手段も乏しいため、
そのことが一層不安を掻き立てているのかもしれません。
前述のように、ジカ熱は症状が顕れ難いため
前述のように、ジカ熱は症状が顕れ難いため
感染が見逃される可能性もあります。
そんな中、田中貴金属工業がウイルスを検出できる試薬を開発しました。
試薬の中には金の粒子が分散しており、ウイルスと反応することで
病原体を検出することができます。
既存の検査方法では特別な設備を使用し判定に半日を要しますが、
この検出薬であれば10~15分で検査できるようで、
感染の早期発見、拡大防止に大きく貢献してくれそうです。
大会期間中、幸いにもブラジルは冬を迎え気温が下がるため、
大会期間中、幸いにもブラジルは冬を迎え気温が下がるため、
ウイルスを持った蚊の発生は減少するようです。
アメリカの女子サッカー代表ホープ・ソロ選手をはじめ、
出場を迷っていた選手も段々と参加を決断しています。
リオ五輪まであと2ヶ月を切りましたが、
選手に観客の不安を少しでも取り除いて、
晴れ晴れしく開幕を迎えて欲しいものです。
(アルフィックス日報)