●あの時、この人 「テリーザ・メイ」
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  今回の参議院選挙では女性の当選者が28人となり、
  これまで最も多かった平成19年の26人を上回り、過去最多となりました。

  しかしながら、世界189の国と地域を対象とした
  国会の女性議員ランキング(2015)では、日本は147位、
  女性議員割合は11.60%にとどまります。

  ドイツのメルケル首相、台湾の蔡英文総統、
  韓国のパク・クネ大統領、米FRBのイエレン議長、
  IMFのラガルド専務理事、米大統領候補のクリントン氏と、
  世界に影響を与える女性の要職者が増えています。

  そして、英国のEU離脱によって辞任することとなった
  キャメロン首相の後継として立候補した
  メイ、レッドソム両氏もまた、女性でした。

  今回は、26年ぶりとなる英国女性首相、テリーザ・メイ新首相についてです。

  メイ首相は1956年10月1日、牧師の一家に生まれ、現在59歳です。

  大学はオックスフォードで、卒業後は英国の中央銀行である
  イングランド銀行、Association for Payment Clearing Services
  (APACS・支払い清算サービス協会)などの金融関係の仕事に従事、
  同時にロンドンで区議会議員も務めていたそうです。

  1997年に下院議員に初当選し、
  2002年には保守党初の女性幹事長に就任、
  2010年の総選挙で保守党が勝利し、内務大臣に就任、
  キャメロン政権で6年にわたり内相を務め、
  テロ対策や移民問題などに取り組んできました。

  クールで敏腕というイメージから「氷の女王」と呼ばれますが、
  違う一面も持ちます。

  メイ首相は身長168cm、
  有名ブランドのスーツや靴などをモデルのように着こなし、
  政界のファッションリーダーとして、
  たびたびマスコミにも取り上げられました。

  ヒョウ柄のピンヒールや、柄入りの黒のニーハイ(膝上丈)・ブーツなど、
  今も語り草になっているアイテムが複数あるそうです。

  メイ首相はヒョウ柄を好みますが、デパート・チェーン「デベナムズ」が、
  無地のパンプスの売上げをヒョウ柄パンプスが上回ったのを
  「メイ・エフェクト」(メイ効果)と名づけたことも話題となりました。

  また、「無人島に行くならVOGUE(ファッション雑誌)を持っていきたい」
  との名言もあります。

  今後、メイ首相はEU離脱の対処方針を国内で纏め上げ、
  EUとの離脱交渉に入ります。

  政界のファッションリーダーから、
  困難が予想されるEU離脱交渉のリーダーへ、
  今後の手腕とファッション、共に注目してみたいと思います。

  (アルフィックス日報)