●企業に良し、環境に良し、○○に良し      
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  近年、環境意識の高まりやコスト削減、スマホやタブレット端末の普及によって、
  ペーパーレス化が進んでいます。

  しかしながら、こうした動きに疑問を感じている人もまだまだ多く、
  人と紙は切っても切り離せない関係と言えそうです。

  そういった中で昨年12月、セイコーエプソン株式会社が、
  水を使わずにオフィスの古紙をリサイクルする
  「ペーパーラボ」というオフィス製紙機を世界で初めて発売し、
  世界中から注目を集めています。

  このペーパーラボは、高さ1.8m、幅2.8m、奥行き1.4mの製紙機です。

  おおよそ軽自動車ぐらいの大きさでしょうか。

  そして、A3やA4用紙を投入口に入れると
  同サイズの再生紙や厚紙、色紙が出てくるという機械です。

  A4用紙なら、古紙10枚から7~8枚作ることが可能で、
  さらに1時間あたり約720枚もの紙を作ることができます。

  また、機密文書の抹消を外部業者へ委託する場合、
  1kgあたり50円~150円ほどかかりますが、
  ペーパーラボだと紙を外部に出さずに完全に抹消できますので、
  機密情報処理に伴うコスト削減やリスク面も解消することができます。

  一般的なコストとして1kgあたり約60円のコスト削減になりますが、
  機密文書の抹消コストの面や2回~3回繰り返し再生できることを考慮すれば、
  コスト面でのメリットはさらに大きそうです。

  ところで、なぜ古紙をリサイクルする際、
  水で溶かす工程が不要になったかといいますと、
  「ドライファイバーテクノロジー」という革新的な技術が発達したためです。

  この技術は、機械的衝撃を与えることで紙を一瞬で繊維化し、
  その後、色素を取り除きます。

  そうしてできた綿状の繊維に結合材を加えて加圧し、再び紙にします。

  そうすることで、水を使用せずリサイクルが可能になったのです。

  これによって、紙1枚当たりに必要なコップ1杯分(約200ml)の水、
  輸送によって発生する二酸化炭素を減らすことも可能になりました。

  つまり、企業は経済的なコスト削減と同時に、
  環境問題への貢献も大きくなるわけです。

  また、世界規模で森林破壊は進行しており、2000年からの10年間で、
  日本の国土の1割に当たる面積の森林が世界から消失しました。

  木材利用や火災もですが、
  紙の使用量の多さにも原因があると言われており、
  特に日本人1人当たりの紙の使用量は世界平均の3倍以上もあるほどです。

  その日本で、この世界初の製紙機「ペーパーラボ」が開発されたことは、
  日本の環境問題への取り組みという面でも、
  世界へ大きなアピールとなるのではないでしょうか。

  (アルフィックス日報)