●世界一の豪雪国・日本
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  先週は大雪に見舞われた日本列島でしたが、
  実は日本は世界一の豪雪国と言われています。

  日本人にその自覚はほとんどないようですが、日本全体のおよそ半分の、
  19万平方キロメートルが豪雪地帯に指定されており、
  豪雪地帯で生活する人は約2000万人(総人口の約15%)の試算です。

  世界の秘境・奥地を見ると日本以上に雪が降る場所は確かにあるのですが、
  多くの人が暮らす中でこれだけの量の雪が降る地域は、
  世界的にみてもほとんどありません。

  ちなみに札幌は「人類社会始まって以来の豪雪の大都会」だそうです。
 
  そもそも雪は、海(または湖)の水が蒸発し、
  それが風に運ばれて山に当たり、凍って落ちるという仕組みです。

  つまり雪がたくさん降るためには、まず大きな海が必要ですが、
  日本の場合は日本海がそれにあたります。

  さらにその風は、山に当たって落ちなければいけませんが、
  日本は山岳国なのでその条件を満たしているわけです。

  中でも北日本は豪雪地帯として有名ですが、
  積雪量のギネス記録をもつのは滋賀県であることはご存知でしょうか?

  1927年、標高1377メートルの伊吹山の積雪量1182センチの世界記録は
  未だ塗り替えられていません。
 
  伊吹山は滋賀県最高峰の山で、日本海と琵琶湖を通って
  湿った空気がぶつかって大雪を降らします。

  あまり雪の降るイメージのない近畿地方ですが、日本書紀では、
  ヤマトタケルがこの伊吹山の神が降らせた「大氷雨」のために
  命を落とした・・・と記されていることからも、
  古来からこの地が豪雪地帯として脅威の対象であったことがうかがえます。

  滋賀県の豆知識をもう一つ。

  急がば回れということわざがありますが、
  その語源は室町時代の連歌師・宗長の
  「もののふの 矢橋の船は 速けれど 急がば回れ瀬田の長橋」
  という歌が由来となっています。

  当時、京都へ向かうには、矢橋(草津市)から琵琶湖を横断する海路の方が、
  南へと大回りして橋を渡る陸路よりも近くて速かったのですが、
  比叡山から吹き下ろされる突風(比叡おろし)により危険な航路だったため、
  このような歌が生まれたということです。
 
  自然と共存してきた日本だからこそ生まれたことわざの一つですが、
  突然の自然災害・・・特に今回のような突然の豪雪に見舞われた時にこそ、
  胸に刻むべきことわざではないでしょうか。

  (アルフィックス日報)