●もうそこまで来ている「キャッシュレス」
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  キャッシュレス社会が浸透して来ています。

  スウェーデン中央銀行の調査では2015年に同国国内で発生した全ての取引の
  決済手段に占める現金の割合はたった2%しか無かったと発表しています。

  また、電子商取引(Eコマース)で中国最大手、
  阿里巴巴集団(アリババ・グループ)が「無現金連盟(キャッシュレス連盟)」を立ち上げ、
  年間に30億人民元(約490億円)以上を投入し、
  5年以内に中国の「キャッシュレス社会」実現を目指すと発表しています。
  (中国経済網5月2日)

   今後、キャッシュレス化が拡大する理由は大きく2つあります。

  1つは汚職や税金逃れ、マネーロンダリングといった違法行為が制限されること。

  もう1つは現金を持ち歩くのに比べて、強盗や窃盗にあうリスクが小さくなることです。

   そしてついに、レジの無いスーパーが登場しました。

  Amazonが手がける「Amazon Go」は欲しいものを手に取り、
  そのままお店の外に出ることができるレジ決済の無いお店です。
 
  一般的な小売店との大きな違いは、列に並んで支払いをする必要が無く、
  レジすら置いてないというところです。

  利用者はお店に入る時、「Amazon Go」のアプリを開き
  QRコードを入り口にある自動改札のゲートにかざすと入店できる仕組みです。

  買い物客が商品を取る動作、戻す動作も店内のセンサーによって計測され、
  クレジットカードとリンクされたアプリにデータを送受信していることで、
  レジ無し決済を可能にしています。
 
  また、買い物をする時、買おうとしたが躊躇したり、
  手に持ったが商品を棚に戻したりといった
  消費者の心理や行動の解析に多くの情報をもたらします。

  将来的にはドライブスルー型などを含めて2000軒以上オープンする計画とのことです。

   今回の「Amazon Go」には多くのAI技術が使われています。

  この技術には自動運転と同じ「コンピュータービジョン」、「センサーフュージョン」と
  「ディープラーニング」を使っています。

  新たな「楽をする」行為の追及にはビジネスチャンスがあるとよく言われますが、
  まさにAmazonは現代の技術を駆使して「あればいいな、あったらいいな」を
  具体化した夢のような商品・サービスを提供しています。

  今回の「Amazon Go」のようなオフライン(既存の小売店)と
  オンライン(ネット通販)の融合は今後様々な分野に応用されていきそうです。

  (アルフィックス日報)