●あの時、この人 西郷どん(西郷隆盛)
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  昨年のNHK大河ドラマは、
  柴咲コウさん主演の「おんな城主 直虎」でしたが、
  一昨年の「真田丸」に比べると反響が大きくはなかった
  との声が多いようでした

  そして今年の大河ドラマは、
  2018年は明治維新から150年の節目でもあることから、
  維新の三傑(西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允)の一人、
  西郷隆盛を勇気と実行力で時代を切り開いた愛に溢れた
  リーダーとして描く「西郷どん(せごどん)」(鈴木亮平さん主演)で
  先週からスタートしました

  その内容は、薩摩の貧しい下級藩士の家の長男として生まれた
  西郷隆盛は、家計を助けるためお金のために役人の元で働き始めます。

  しかし情深い西郷は困った人のために身を削り、
  自分のお金や食べ物も与えてしまい、周囲も困り果てますが、
  当の本人は全くお構いなし。

  そんな他人に優しい西郷が藩主の島津斉彬の目に留まり、
  その元で働くこととなります。

  西郷も「民の幸せこそが国を富ませ強くする」という
  藩主・島津の信念に強い影響を受け、
  島津からの密命を受けて東奔西走するうち、
  次第にその名が知られるようになり、
  いつしか重要人物と認識されるまでになります。

  その間、師である島津斉彬の死、篤姫との恋や三度の結婚、
  二回の島流し、勝海舟や坂本竜馬たちとの友情、
  そして明治維新を成し遂げるまでのストーリーが
  描かれているとのことです。

  しかし実際には、この西郷隆盛という人物は
  「評価の難しい人物」ともいわれています。

  日本史で習うような「薩長同盟」や「倒幕・維新」は
  彼の人生にとってはごく一部で、
  それだけではとても収まりきれない程、
  波乱万丈だとも言われています。

  若い時は二度も島流しにされたり、
  処刑を命じられた京都・清水寺の僧と入水自殺を図ったり、
  藩の実権を握っていた上司にたてついたかと思えば、
  その一方で多くの藩士に慕われ、
  類まれなる政治力で明治維新を成し遂げますが、
  独断専行な一面があったり
  冷酷な面もあったりしたと言われています。

  そして最後は西南戦争で自決へと追い込まれていきます。

  とにかく一言では言い尽くせない生涯を送った
  「西郷どん」の人生ドラマに注目です。

  そんな西郷隆盛の人生と重ね合わせるように、
  2018年は、波乱の一年になるのかもしれません。

  歴史的高値圏にある米国株が大幅に急落したり、
  仮想通貨市場が今以上に乱高下したり、
  地政学リスクが高まって、本格的な軍事衝突が起こったり、
  何が起こるかわかりませんが、穏やかな一年ではなさそうです。

  (アルフィックス日報)