●2017年「丁酉」
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相場格言で「申酉騒ぐ」の酉年。
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相場格言で「申酉騒ぐ」の酉年。
2016年の申年は、英国民投票によりEU離脱が決定、
米大統領選挙では予想を裏切りトランプ氏が大統領として当選し
金融市場は大揺れし、まさに「騒ぐ年」になりました。
今年は十干十二支で「丁酉(ひのととり)」の年、
革命の岐路となる年とも言われています。
昨年の英国民投票によるEU離脱以降、
昨年の英国民投票によるEU離脱以降、
EU圏内ではポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭や
難民問題の加速など先行きの不透明な状況が続いています。
昨年12月にオーストリアで大統領選のやり直し選挙、
イタリアでは憲法改正の是非を問う国民投票が実施されました。
オーストリアでは、反EUを掲げていた極右・自由党の候補
ノルベルト・ホーファー氏が僅差で敗れ、
EU初の「極右」の国家元首の誕生とはなりませんでした。
イタリアでは、レンツィ首相が憲法改正案の是非を問う国民投票に挑み
大差で否決となり辞任を表明しました。
今後、解散総選挙の可能性が浮上し、反既得権益と反EUを公然する
「五つ星運動」がますます勢いづくと考えられます。
今年は、ユーロ圏でオランダ総選挙やフランス大統領選挙、
今年は、ユーロ圏でオランダ総選挙やフランス大統領選挙、
ドイツ連邦議会選挙などの選挙が行なわれます。
特に、4~5月に行なわれる仏大統領選挙が重要視されています。
フランスのEU離脱の是非を問う国民投票を実施すると公約に掲げた
極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首は、
大統領選第1回投票で上位2候補に入っても、
決選投票では敗れると予想されていますが、
ポピュリズムの波に乗る国民戦線には勢いがあり、
トランプ氏が大統領選を制した前例もあり
世論調査は当てにできないとの見方もあります。
今後も、各国でポピュリスト政党が躍進する可能性が出てきそうです。
また、ポピュリスト政党はロシアへの経済制裁解除や
また、ポピュリスト政党はロシアへの経済制裁解除や
EUによるウクライナ支援の中止を訴えるなど
親露の立場をとる傾向があります。
ロシアは右派左派問わずそれらの政党を味方に取り込み、
欧州各国で対立を引き起こしヨーロッパ全体で
ロシアの影響力を拡大しようとしています。
米大統領選でトランプ氏の大躍進を成功させたように、
ロシアが独仏両国にもサイバー攻撃を仕掛け選挙に介入することも考えられ、
既存のEU諸国で革命に繋がるポピュリスト政党の躍進が起こるのか、
欧州各地の選挙動向に注視する必要がありそうです。
(アルフィックス日報)
(アルフィックス日報)