気楽な独り言

(有)山野工務店を経営。 国産材を使い、職人の手作りにこだわった家造りをしています。 新築住宅やリフォームなどの事例をご紹介します。 また時々好きな旅行の記事や日々の出来事なども投稿していきます。

建築デザイン

文化・伝統・技術 …日本の木造駅舎 5. 高知駅

JR高知駅(高知県)・くじらドーム

 
  鉄道により南北に分断された高知市の一体化を図るために
  2008年に高架化されました。
 
  その高架駅を覆う形の大屋根が特徴的です。
 
  高知県は県土の8割以上が森林で覆われている森林県。
 
  「木の文化県」の象徴として、
  大屋根は地元産スギ材を使用した大断面集成材の
  木造アーチを用い、日本でも有数の大架構の駅となっています。
 
  第7回日本鉄道賞 ランドマークデザイン賞、
  第25回高知市都市美デザイン賞、
  第54回鉄道建築協会賞などを受賞しています。
 
  (木づかい友の会通信)

文化・伝統・技術 …日本の木造駅舎 4. 日向市駅

JR日向市駅(宮崎県)

 
  日向市駅の駅舎は、地元産の木材(スギ材)をふんだんに使い、
   建築家や鉄道関係者、市民などが協力しながら、
  10年以上の歳月をかけて完成しました。
 
  集成材等の木材加工技術を駆使し、
  構内の隅々まで木質内装のデザインが施されている高架駅。
 
  現代風の「木の駅」です。
  鉄道デザインの国際デザインコンペティション
  「第10回ブルネル賞」で、建築部門の最優秀賞を受賞、
  また、日本の優れた建築物に授与される第50回BCS賞を受賞しています。
 
  (木づかい友の会通信)

文化・伝統・技術 …日本の木造駅舎 3.日光駅

JR日光駅(栃木県)

 
  現在の日光駅は大正元年に建てられた美しい白亜の木造駅舎。
 
  東日本を代表する格調高い駅舎と言われています。
 
  最近は、大正レトロをテーマとしたリニューアルが進められ、
  駅舎内は赤みを帯びた茶色で、美しく改装されています。
 
  白い外壁に飾り小窓のある屋根。
 
  2階ホワイトルーム(一等旅客専用の待合室)のシャンデリア。
 
  大理石の台座から支柱が伸び、格子天井に「鳴龍」などが残されており、
  大正の香りが漂う、落ち着いた雰囲気になっています。
 
  (木づかい友の会通信)

文化・伝統・技術 …日本の木造駅舎 2.原宿駅

JR原宿駅(東京都)

 
  都内で最も古い現役の木造駅舎。大正13年竣工。
 
  明治神宮の参拝客のために表参道側に建てられました。
 
  皇室専用のホームもあります。
 
  大正時代に日本で流行していたモダンなデザインで
  屋根にある八角形の尖塔(換気口)が印象的です。
 
  他にも正面入り口のステンドグラスや
  木の焦げ茶と漆喰の白のコントラストが美しい
  木骨建築(※)の外壁。
 
  正面の木彫りの菱形模様の造形飾りや
  大きな丸時計など、見所が多くある駅舎です。
 
  ※柱、梁、斜材など木造骨組をそのまま外部に出し、
  その間を漆喰で塗って白壁する手法。
  石やレンガで埋めることもある。
  中世のフランス、イギリス、ドイツなどで多く見られた建築形式。
 
  (木づかい友の会通信)

文化・伝統・技術 …日本の木造駅舎 1.東京駅

文化・伝統・技術 …日本の木造駅舎

JR東京駅(東京都)

  今年の10月1日、東京駅の駅舎が5年に及ぶ復元工事を終え、
  開業時(大正3年)の姿に復元さました。
 
  100年もの間、時代を越えて多くの人に親しまれてきた
  国の重要文化財「赤レンガ駅舎」。
 
  高層ビル群の中にあって、ひときわ偉容を誇っており、
  東京の新たな観光スポットになっています。
 
  赤レンガ駅舎は、その名のとおり外壁が「赤レンガ」で作られている名建築。
 
  木とのコラボレーションも所々に見られます。
 
100年前の姿に復元された東京駅舎
 
http://www.jawic.or.jp/kidukai/tomonokai/mail_magazine/068_121031/img/00_1.jpg
ドーム屋根の下地は木材
(写真:鹿島建設)
 
  今回の復元で注目を集めたのは3階部分のドーム屋根。
 
  1945年の東京大空襲で焼失し、その後、八角屋根に復元されましたが、
  今回は再び、開業時のドーム屋根に復元されました。
  このドームの屋根部分の下地は木造です。
 
  木の骨組みの上に木製の板(=野地板)を貼ってつくられています。

http://www.jawic.or.jp/kidukai/tomonokai/mail_magazine/068_121031/img/00_2.jpg
100年間東京駅を支えてきた松杭(写真は切断後)。
まだ使えるくらいしっかりしています。 (写真:鹿島建設)
 
  また、今回の復元工事の大きな課題の一つは免震対策でした。
 
  関東大震災でも倒壊せず、100年経ってもしっかりと支えていたのは
  地下から見つかった長さ6mの約1万本の松杭。
 
  松杭は水中でも100年以上持つと言われていますが、
  今回の工事では、松杭には素晴らしい耐久性があることが
  改めて証明されました。
 
  復元工事では、巨大地震にも耐たえられるよう、
  松杭はすべて抜き取られ、最新技術を駆使した
  免震装置が設置されました。
 
  東京駅の赤レンガ駅舎のように、
  歴史ある駅や建造物は永く後世に残したいですね。
 
  今号では、昔ながらの趣きのある駅舎や最新の木造駅舎を紹介します。
 
  機会がございましたら、見学されてみてはいかがでしょうか。
 
  あらためて見ると、木の味わいや歴史を感じることができたり、
  伝統的な建築技術、和風や洋風の建築美や
  素晴らしさを感じることができると思います。
  (木づかい友の会通信)
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