●趣味=育児
最近、父親の育児が大きく取り上げられ、育児中の男性向けの雑誌や、
男の子育てサイトが注目を浴び、「イクメン」と呼ばれる男性が増えています。
イクメンとは、育児を楽しめる格好良い男性を意味する造語で、
仕事第一を返上し、育児に積極的なパパを指しています。
昨年、ベネッセが乳幼児を持つ父親5103人に実施した調査では、
昨年、ベネッセが乳幼児を持つ父親5103人に実施した調査では、
「家事や育児に今以上に関わりたい」と思う父親は
4年前に比べて6.3ポイント増え、5割を超えています。
しかし「子供と遊ぶ」「風呂に入れる」という回答をした割合は減っています。
育児への意欲はあるものの、時間や機会が少ない父親が多い事が分かります。
そうした中、今人気を集めているのが、母親は抜きにして、
父親と息子だけでアウトドアなどを楽しむといった父子旅行です。
仕事が忙しく、なかなか子供と遊ぶ機会が持てない父親が、
母親を入れない旅行をすることによって、
父親の存在意義を高めようという意図があります。
じっくりと子供と向き合う事ができ、親子の絆も強まります。
母親がいない旅行のため、普段育児に慣れていない父親にとっては、
不安があったり、思いもよらぬアクシデントが発生するかもしれません。
でもそれが育児力アップにつながります。
普段あまり育児に興味を持たなかった父親が、
子育てに関心を持つキッカケになったとの声もあります。
心理学的に、子供が誰かと秘密を共有することは、
心理学的に、子供が誰かと秘密を共有することは、
子供が依存から自立へと成長する過程において
大きな役割を果たすと言われています。
つまり、母親の知らない旅の思い出を父親と共有することは、
子供の自立心、成長を促すことにつながるようです。
兄弟がいても出来る限りマンツーマンで旅行をし、
2人きりで過ごす時間を持つことに父子旅行の良さがあると言えます。
リクルートが観光庁からの受託で父子旅行の需要を探るモニター旅行
リクルートが観光庁からの受託で父子旅行の需要を探るモニター旅行
「パパ&子供 初めての2人旅行」を企画した所、
6組の枠に241組の応募があったそうです。
パパの育児力を上げるキッカケにと、母親からの応募が4割にのぼったそうです。
イクメンや父子旅行に人気が集まる風潮に賛否ありますが、
少子高齢化や、女性の社会進出、経済成長の終焉など、
社会構造の変化がもたらした自然発生的な風潮であるかもしれません。
父子旅行は今までにほとんどなかった旅行形態だと言います。
今後もイクメンの増加と共に、父子旅行のニーズも増えてきそうです。
(あるる)